個人年金保険のコラム

貯金が苦手な人が老後資金を貯める方法

投稿日:2019年7月30日 更新日:

老後30年間生きるうえで、老後資金として年金以外で平均2000万円必要という内容が含まれた金融庁からの報告書が世間を大いににぎわせたことは記憶に新しいと思います。しかし、「老後資金が必要なのはわかっているけど、貯金が苦手であればあるだけ使ってしまう…」という方もいるかと思います。そのような貯金が苦手な方が老後資金を貯めるための方法を紹介します。

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まずは目標を明確化する

老後資金を貯めるうえで重要なのが、「いつまでにいくら貯める」という目標を明確化させることです。何となく貯め続けていったけど全然足りなかった、必要以上のペースで貯め続けて体調を崩してしまったというようなことがないようにする必要があります。

それでは老後にいくら必要なのかというのは個々人によって違います。「2000万円必要」というのは、総務省統計局の家計調査をもとに月の赤字額を計算し、それを単純に30年分にした数字です。月の生活にいくら必要なのか実際に書きだしてみて、それを30年、あるいは寿命の延びを考慮して40年続けるのにいくら必要なのか計算してみましょう。現在の支出を見直すという意味でも、何にいくら使っているのか把握するのは大切です。

老後に必要な額が分かったところでその額を全て自分で用意する必要はありません。公的年金も老後資金として活用することができます。自分がいくらの年金をもらえるかはねんきんネットでシミュレーションすることができます。仮に月15万円もらえるとしたら30年間で5400万円、会社員と専業主婦の夫婦合わせて月20万円もらえるとしたら30年間で7200万円です。これを老後に必要な額から引けば自分で用意するべき金額がわかります。

いくら貯めればよいのか明確になったらそれを月いくら貯めればよいのかまで落とし込みましょう。例えば、25年間で2500万円貯める必要があるのであれば、年間100万円、月8万3334円という具合です。ボーナスから30万円貯金するのであれば、残り70万円を月5万8334円ペースで貯めることとなります。

お金を貯める2つのキーワード

目標を明確化したところで、実際にどのようにお金を貯めていけばよいのか紹介します。貯金が苦手な方におすすめなのが、「自動的」「簡単に崩せない」という2つの特徴をもった方法でお金を貯めることです。自分で貯金箱に入れていく方法だと、いつの間にか貯金をすることを忘れてしまったり、急な出費で貯金を簡単に取り崩してしまったりしがちです。そこで、「自動的」「簡単に崩せない」という2つのキーワードが重要になってくるのです。

それでは、この「自動的」「簡単に崩せない」という特徴をもった老後資金を貯めるのにおすすめの方法を紹介していきます。

個人年金保険

昔から老後資金を貯めるための方法として使われてきたのが個人年金保険です。60歳までなど決められた年齢まで保険料を払い続けていき、そこから10年間などの契約時に定めた期間にわたって年金形式でお金を受け取ることができます。保険料が「自動的」に口座から引き落とされ、積み立てたお金を途中で使うには個人年金保険を解約する必要があるので「簡単に崩せない」です。また、税制適格特約を付ければ個人年金保険料控除の対象となり、毎年の所得税・住民税が安くなります。他の生命保険料控除と別枠なので使いやすい所得控除です。

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個人年金保険料控除の仕組み
個人年金保険料控除は生命保険料控除の1つで、年間の保険料に応じて所得税と住民税の負担が軽減される制度です。年末調整か確定申告時に記載をする形になります。他の生命 ...

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ただし、個人年金保険にもデメリットはあります。それは途中解約した場合の解約返戻金が支払った保険料よりも少なくなってしまうことと、一部の商品を除いて契約時の利率で固定されるので物価の上昇に対応できないことです。毎月保険料を払い続けられる無理のない金額で契約し、また、物価上昇に対する対策としていくらかは他の投資商品でお金を貯めていくようにしましょう。

終身保険

死亡保障が一生涯続くことが特徴の終身保険ですが、解約時に解約返戻金を受け取れるため老後資金を貯める目的で使われることもあります。解約返戻金の返戻率は年数が経過するほど上昇していき、一定期間後は支払った保険料よりも多くの解約返戻金を受け取れるものもあります。個人年金保険と同じように、保険料が「自動的」に口座から引き落とされ、お金を崩すには解約する必要があるので「簡単に崩せない」です。

終身保険のデメリットとしては、個人年金保険と同様に早期解約した場合に元本割れしてしまうことが挙げられます。保険料が安めの低解約返戻金型の場合は特に戻ってくる金額が少なくなります。また、一部の商品を除いてインフレに対応しにくいです。個人年金保険と同様、支払い続けられる保険料で契約し、物価上昇対策として他の投資商品も検討するようにしましょう。

確定拠出年金

個人年金保険と同様に私的保険の一つである確定拠出年金も老後資金を貯める方法としておすすめです。個人がすべて掛金を支払い運用する個人型確定拠出年金(iDeCo)と企業が (あるいは企業と個人が共同で) 掛金を支払い個人が運用を行う企業型確定拠出年金があります。どちらも「自動的」に掛金が拠出され、運用したお金を受け取れるのは原則60歳からなので「簡単に崩せ」ません。

確定拠出年金のメリットとしては、投資でお金を増やしていくために基本となる長期・積立・分散を実現しやすいということ、資産運用中の利益は非課税であること、掛金が全額所得控除の対象となることが挙げられます。また、運用の結果次第ではありますが、将来に受け取れる金額を拠出した掛け金以上に増やしていくことができます。

一方のデメリットとしては、原則60歳までお金が拘束されてしまうこと、運用の結果により受取額が減ってしまう可能性があるということです。60歳までお金が拘束されるので特に個人型の場合は生活が苦しくならない範囲で拠出額を決める必要があるでしょう。運用で受取額が減るリスクは完全になくすことはできませんが、元本確保型の商品もありますし、長期・積立・分散を守って運用していけば元本割れのリスクを減らすことができます。

つみたてNISA

つみたてNISAは毎年40万円を上限として一定の基準を満たした投資信託への投資の利益が最長20年間非課税となる制度です。通常だと利益に対して約20%の税金がかかるところを20年間非課税で運用することができます。また、投資対象は手数料が少ない、分配金が頻繁に支払われないなど長期・積立・分散投資に適した商品に限定されているので、投資初心者でも利用しやすくなっています。毎月決められた金額で「自動的」に購入し、お金を崩すには投資信託を売却して自分の預金口座に振り替えないといけないので「簡単に崩せない」です。

つみたてNISAのデメリットとしては、運用の結果によって資金が減る可能性があるということと、選択できる商品が限られていて金融機関によっても取り扱っている商品の数が異なるということです。ただし制度上、どれも長期・積立・分散投資に適した商品なので、長期的に見れば損をしにくい投資制度です。

まとめ

お金は手元にあればあるだけ使ってしまうという人は、まずはいつまでにいくら貯めればよいのか目標を明確にし、「自動的」「簡単に崩せない」の2つのキーワードを特徴としてもった方法で老後資金を貯めていきましょう。

「自動的」「簡単に崩せない」というキーワードをもったお金の貯め方は様々にありますが、いきなり投資は怖いという場合はまずは個人年金保険などの保険商品から検討してみてはいかがでしょうか。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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