老後にかかるお金の中で住まいにかかるお金は日々の暮らしとして考える必要があります。必要な額を現役の間に用意するためにも、老後に住まいにかかるお金はどれくらい必要なのか、老後の期間を25年間として詳しく見ていきます。
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持家(戸建)
持家の戸建の場合、住居にかかる費用として
- 固定資産税/都市計画税
20万円(※1)×25年間=500万円 - 家屋の修繕費用
615.1万円(※2)
がかかります。持家の場合は賃料を払う必要はありませんが、戸建の場合の管理や修繕は自分でしないといけないので、必要なお金についてはしっかりと用意しておきましょう。
※1 固定資産税や都市計画税は一例です。住まいの場所や建物の形態によって大きく異なります。
※2 アットホーム株式会社実施のアンケート調査より
持家(マンション)
持家のマンションの場合、住居にかかる費用として
- 固定資産税/都市計画税
15万円(※1)×25年間=375万円 - 管理費/修繕費用
36万円(※3)×25年間=900万円
がかかります。戸建と違ってマンションの場合には修繕費用が修繕積立金として積立てられます。マンションの管理組合が主体として管理、修繕がされていきますので、自分でしなくても良い点が大きなメリットです。
※3 月3万円とした場合。一般的に築年数が経つと修繕積立金の費用は上昇する点に注意が必要。
賃貸住宅に住む場合
賃貸住宅に住む場合には
- 賃料
59,656円/月(※4)×25年間=約1790万円 - 更新費用
25年で12回 1回2ヵ月分と計算
約140万円
が平均的にかかる数字になります。持家と違い、住む家の賃料によって大きくかかる費用が変わってきます。都市部であれば賃料は上昇し、都市部から離れれば賃料は減少します。
※4 総務省「令和5年住宅・土地統計調査」1ヵ月当たり家賃・間代全国平均
公的年金はどれだけもらえる?
多くの人にとって老後の収入の柱となるのは公的年金だと思います。公的年金はどれだけもらえるのでしょうか。令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況によると、令和4年度末時点の老齢年金の平均年金月額は以下の通りです。
- 厚生年金:144,982円(基礎年金を含む)
- 国民年金:56,428円
- 国民年金(基礎のみ共済なし・旧国年):51,607円
実際にもらえる金額は厚生年金への加入の有無や保険料の納付期間、現役時に支払った保険料額によって異なります。
厚生年金加入の夫と国民年金のみの妻の高齢夫婦二人暮らしを仮定すると、公的年金は1カ月あたり約20万円もらえます。夫婦二人とも長生きしてこの支給額が変わらないとすると、25年間で約6065万円もらえることとなります。上で紹介した住居費がかかるとすると、住居費が公的年金に占める割合は持家の戸建てで約15.9%、持家のマンションで約21.0%、賃貸住宅で約31.8%となります。
老後資金の不安に備える
まとめ
老後の住居について考えることは非常に大切です。賃貸の場合には借りられないリスクもあることも認識しておきましょう。そして何より老後のお金が持家の場合よりも多く用意しておく必要があることを認識する必要があります。もちろん持家の場合にも災害等のリスクはあります。老後のお金について考えてみてはいかがでしょうか。