40代の頃よりも更に健康や老後が気になる50代。民間の医療保険や死亡保険に入っていない人の中には、ご自身やご家族の健康状態が悪くなる前に滑り込みで入っておこうかと考える人もいるかもしれません。あるいはすでに加入中で、ライフステージの変化に沿って保険の見直しを検討している人もいるかもしれませんね。
それでは50代におすすめの終身保険はどんなものでしょうか?終身保険よりも定期保険にすべきか迷っている人も、この機会にそれぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
目次
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50代がかかりやすい病気
50代はこれまでより更に健康を意識する時期になってきます。歳を取るにつれ体の基礎代謝や筋力が衰え、若い頃は心配していなかった病気にも気をつける必要が出てきます。
50代がかかりやすい病気には以下のようなものがあります。
・心疾患(虚血性心疾患 等)
・脳血管疾患(脳梗塞、くも膜下出血 等)
・がん(前立腺がん、乳がん、子宮頸がん 等)
・泌尿器疾患
・甲状腺疾患
・精神疾患(うつ 等)
・骨粗しょう症 など
独身か子供の有無によっても必要な保険は変わる
保険の加入や見直しは、大抵は自分にもしものことがあった場合を想定しますが、子どもの有無や婚姻状況によって必要な保障が変わります。
既婚で子どもがいない場合
子どもがいない家庭の場合は、夫婦二人の生活を守ることと老後の生活を意識して保障を選びましょう。
老後の資産形成のために終身保険や個人年金保険で貯蓄を行ったり、自分が働けなくなったり万が一のことがあった時に配偶者が生活に困らないように貯蓄性のある死亡保険も検討の対象になります。
残された配偶者が老後に頼れる人が一人もいなくなってしまう可能性があれば、万が一のことが起きた場合の葬儀の費用、老後の生活費や、ケガや病気になってしまった場合の備えも手厚くしておくと良いでしょう。
子どもがまだ家にいる場合
子どもがまだ学生だったり、独立して生活するのが困難な場合は、家族の生活費だけでなく必要に応じて子どもの養育費もカバーできるようにしておくと安心です。子どもがまだ小さい場合や、これからお金がかかりそうだという場合は、収入保障保険や就業不能保険も検討の対象に入るでしょう。
子どもが独立している場合
子どもが既に独立しており養育義務がない場合、配偶者との老後を中心に考えましょう。
子なし家庭と同様に、老後の資産形成のために終身保険や個人年金保険で貯蓄を行ったり、病気やケガに備えて医療保険やがん保険への加入を検討してみると良いでしょう。
独身の場合
独身の場合、家計を支えるのが本人のみになります。老後の年金生活はもとより、働き盛りである50代に急な病気やケガで働けなくなってしまった時のことも考慮しておきましょう。一方、親の介護など家族の面倒を見る必要がなければ、死亡保障は最低限でも問題ありません。
50代の保険の見直しポイント
50代になると、健康面の他に老後の生活費の心配もあるかと思います。子どもがいる人は子どもが進学したり独立したりと、ライフスタイルが変わる人もいるでしょう。また、親の生活の面倒を見ていたり、介護をする必要が生じたりと、自分の家庭以外でもお金がかかってしまう人もいるかもしれません。
保険の見直しは被保険者の健康状態、経済状況、家族構成といった要素によって状況が変わります。
将来の健康状態に不安があったり、いわゆる『がん家系』なので将来がんになる可能性が高いと危惧されているのであれば、医療保険やがん保険への加入を検討する人が多いでしょう。
被保険者が働けなくなったり、万が一のことがあった時に家族の生活費が不足しそうであれば就業不能保険や死亡保険を検討してみると良いでしょう。
その一方で、経済的に豊かで既に十分な貯蓄がある人や、老後も安定した収入を得られる見込みがある人はそもそも保険に加入する必要性自体を考え直したほうが良いかもしれません。
これから保険の見直しや新規加入をするのであれば、老後に必要なお金のシミュレーションをしてみると良いでしょう。
終身保険のメリットとデメリット
メリット
保障が一生涯続く
終身保険のメリットとしてまず挙げられるのが解約しない限り保障が一生涯続くことです。契約期間中に病気になったり年をとったりしても保障内容が薄くなることも保険料が高くなることもありません。
保険料が変わらない
終身保険は契約後、払い込む保険料は基本的に一定で変わりません。米ドルなどの外貨建ての場合は為替相場の変動に応じて支払額が上下しますが、外貨ベースで考えると保険料は一定です。定期型のように更新のたびに保険料が再計算されて上がっていくということはありません。保険料が変わらないので将来にわたって必要な金額が計算しやすく家計のやりくりをしやすいです。
貯蓄性がある
終身保険は契約から期間が経過するにつれて解約返戻金が増加していくので貯蓄目的としても利用できます。保険料を60歳までや15年間などの有期で払い込む場合、保険料払込期間終了後は解約返戻金の額が払込保険料総額よりも多くなることが多いです。
相続対策として使える
終身保険は以下3つの点から相続対策として利用するのにも向いています。
- 保険期間を気にすることなく、いつ死亡しても保険金を受け取れる
- 「500万円×法定相続人の数」という相続税の非課税枠がある
- 死亡保険金は受取人固有の財産となるので遺産分割協議によらず希望通りにお金を遺せる
(保険金により他の相続人と著しく不公平となる場合は除く)
デメリット
保険料が高め
終身保険は同じ保険料で保障が一生涯続くので、特に若いうちは同じ保険金額の定期保険と比べて保険料が高くなります。保険料を抑えるために、保険料払込期間が終了するまでの解約返戻金を通常の終身保険よりも少なくした低解約返戻金型の終身保険もあります。
見直しがしづらい
定期保険と違って満期がなく更新のタイミングがないのと、見直しのために解約をして別の保険に加入すると契約時の年齢が上がるので保険料も高くなることから生活環境が変化しても保険の見直しがしづらいです。契約時により注意して保障内容を検討する必要があります。
インフレに弱い
多くの終身保険では契約時に利率が固定されてしまいます。つまりは契約時に将来受け取れる金額が固定されます。そのため、将来的にインフレで物価が上昇した場合、保険金や解約返戻金の実質的な価値が減ってしまうことになります。特に、現在のような低金利の状況下で固定されるのは大きなデメリットともなりえます。
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定期保険のメリットとデメリット
メリット
保険料が安い
一般に、同じ保険金額で比較すると定期保険の方が終身保険よりも保険料が安くなります。少ない保険料で大きな保障を受けられるのが定期保険のメリットです。
見直しがしやすい
定期保険は期間の定めがあるので、生活環境の変化や景気変動などに応じて保障内容の見直しを行いやすいです。必要な保障が生涯にわたって変わらないというのは稀だと思います。
デメリット
更新時に保険料が高くなる
定期保険は更新を続けていくと契約時の年齢が上がっていくことになるので保険料もだんだんと高くなっていきます。また、保険料ではなく、保障内容が薄くなっていくこともあります。
年齢が上がると契約しにくい
定期保険は契約できる上限年齢が定められているのが一般的なので、年齢が上がると保険料が高くなるのと合わせて契約しづらくなります。更新をずっと繰り返していくのなら終身保険を早めに契約した方が良いでしょう。
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まとめ
50代は生活習慣病やがんなどの病気のリスクが高くなると同時に、老後の生活費をしっかりと貯めなければならない時期でもあります。貯蓄が十分でない人は終身タイプの医療保険やがん保険で保障と貯蓄を同時に準備しておくと良いかもしれません。
まだ子どもが独立していなかったり、これから生活環境が変わる予定があるのであれば、定期タイプで必要最低限の保障にしておき、後でもう一度見直すのも良いでしょう。