万が一の時に遺された家族の生活費を保障する収入保障保険ですが、保険会社各社から販売されていてどのように選べばよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。そこで、どのような点を確認した方が良いのか、収入保障保険の選び方のポイントについて紹介します。

収入保障保険とは？

収入保障保険とは、決められた保険期間中に死亡したとき、あるいは高度障害を負ったときにそこから満期まで年金形式で家族が保険金を受け取ることができる死亡保険です。基本は年金形式ですが、一時金としてまとめて受け取ることを選択できる保険商品もあります。

収入保障保険の大きな特徴は、時間の経過とともに受け取れる保険金の総額が減少していくということです。保障が終了する時期や死亡時に毎月受け取れる保険金の金額は変わらないので、保険期間の終了が近づくにつれて保険期間終了までに受け取れる保険金の総額は減っていくことになるのです。この特徴から、保険料が終身保険よりも割安な定期保険よりさらに安くなっています。通常、子供が成長するにつれて必要な保障額は減少していくものなので、それに合わせた合理的な保障の形になっています。

収入保障保険の選び方のポイント

数多くある収入保障保険についてどのように選んでいけばよいのか選び方のポイントを紹介します。

自分が希望する保険期間や年金月額を選べるか

まず大切になるのが自分のニーズに合った保険期間や年金月額を選択できるかということです。保障がいつまで必要か、毎月いくらの保険金が必要かは各ご家庭で異なると思います。収入保障保険のメインとなるのは死亡保障ですので、この部分がニーズに合っているのかはまず確認すべきポイントでしょう。60歳満了や65歳満了、年金月額10万円や15万円などきりが良い一般的なニーズであれば各社ともに選択可能ですが、保険会社によってはより幅広い保険期間の設定や1万円刻みの年金月額の設定など細かいニーズにこたえることができるところもあります。

保険期間をどのようにすればよいのか、毎月いくら必要なのかよくわからないという場合には、以下のコラムを参考にしてください。

健康体・非喫煙割引があるか

収入保障保険は保険会社によって健康体割引や非喫煙者割引があるものもあります。血圧やBMIなどの基準をクリアしていたりタバコを吸っていなかったりした場合に保険料が割引になるのです。健康体・非喫煙割引の基準をクリアできるのであればこうした割引がある保険会社で契約することで保険料を抑えることができます。逆にクリアできないのであればこうした割引がない保険会社の方が安くなることもあります。

就業不能状態に対する保障はあるか

収入保障保険のメインは死亡保障ですが、特約などで病気やケガで長期間働けなくなった場合の保障を付けることができるものもあります。長期間収入が途絶えるリスクというのは死亡時だけでなく重い病気やケガで働けなくなったときにもあります。そうしたリスクに備える保険としては個別に就業不能保険というものがありますが、収入保障保険の特約でカバーが可能な場合もあります。収入保障保険になければいけない保障だというわけではないのですが、病気やケガで働けない場合というのは収入が途絶えるだけでなく医療費などで支出も増加するのであると安心でしょう。もちろん必要なければこの特約については考えなくても大丈夫です。

就業不能状態に対する保障について注意が必要なのが、保険会社によって保険金が支払われる条件に差異があることです。どのような場合に保障を受けることができるのかしっかりと確認しておく必要があります。

まとめ

多くの保険会社が収入保障保険を販売していて選び方に迷うかもしれません。そうした場合でもまずは自分に必要な保険期間や年金月額を選択できるかを確認しましょう。そして、残った候補の中から保険料や特約の内容を比較して自分のニーズに合致したものを選びましょう。