病気やケガで働けなくなったときの備えとしてここ最近、就業不能保険が注目を集めています。しかし、病気やケガに備える保険というと医療保険も思い出されます。就業不能保険と医療保険にはどのような違いがあるのでしょうか?
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就業不能保険とは?
就業不能保険とは、病気やケガで長期間働けなくなった時に備える保険です。医療の高度化のために従来助からなかった命も救えるようになった半面、障害等が残って働くことができない患者数が増えてきたことを背景に販売が開始された比較的新しい保険です。
就業不能保険では支払対象外期間を超えて所定の就業不能状態が続いた場合、就業不能状態から回復するまでの間は毎月給料のように給付金を受け取ることができます。契約する保険商品によって、「支払対象外期間は何日か」「所定の就業不能状態はどのような状態を指すか」というようなところに違いが出るので、給付金が支払われる条件についてはよく確認しておく必要があります。
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就業不能保険と医療保険の違い
就業不能保険と医療保険とでどのような違いがあるのか紹介します。
短期間か長期間か
就業不能保険は病気やケガで入院するなどして長期間働けない場合に給付金が受け取れます。「長期間」がどれだけかは契約する保険商品によって異なりますが、一般的な就業不能保険では60日、短いものでは30日、長いものでは180日などです。これより短い期間で回復した場合は給付金が支給されません。
一方で医療保険は短期間の入院から給付金を受け取れます。昔は5日以上入院した場合などの条件もありましたが、最近は入院1日から給付金が支払われるものが多いです。逆に支払限度日数があるので入院が長期間になると途中までしか給付金が支払われないことになります。
在宅療養も保障されるか
就業不能保険の場合、医師の指示のもとで在宅療養をしていて長期間働けない状態であれば給付金を受け取れます。それに対して医療保険では基本的に在宅療養は給付の対象外です。
なお、就業不能保険においても自分の判断で在宅療養をしているという場合は給付金支払の対象とはなりません。また、医師の指示による在宅療養でも保険商品によって細かな給付条件がある場合があるので注意が必要です。
手術等の保障
就業不能保険は長期間働けない場合に給付金が支払われる保険なので手術を受けたとしても別に給付金を受け取れるわけではありません。一方で医療保険は入院と手術に対する保障が基本なので、手術を受けた場合は手術給付金という形で入院給付金とは別に給付金を受け取れます。
また、医療保険は歴史が長いこともあり希望に応じてさまざまな特約を付けることができるものが多いです。入院・手術を基本としてさまざまなカスタマイズを行うことが可能です。一方で就業不能保険はメインとなる長期間働けない場合の保障以外の保障はあまりありません。しかし、保障はたくさんあればよいというものでもないので医療保険でも保障をつけすぎて保険料が高くなり過ぎないように注意が必要です。
保険期間
就業不能期間は長期間働けないことに対する保障なので保険期間は60歳までや65歳までなどの働いている期間のみです。一方で医療保険は働いている期間のみという契約もできますし、終身や80歳までなど老後になっても保障を受けることもできます。
まとめ
就業不能保険は病気やケガで長期間働けない場合に回復するまでの間給付金が支払われる保険です。医療保険ではカバーできない長期入院や在宅療養をカバーすることができます。逆に短期間の入院の場合は給付金を受け取れません。また、医療保険にあるような手術給付金などの手術に対する保障はありません。就業不能保険を検討する際はどのような保障内容の保険なのかしっかりと確認するようにしましょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。