
学資保険の中にはお祝い金が付くプランもありますが、「お祝い金」という言葉で何だかお得に見えるかもしれません。ここでは、お祝い金と満期金の違いやメリット・デメリットを解説します。
目次
学資保険の祝い金とは?

学資保険の「祝い金」とは、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学入学等のタイミングで受け取れる一時金のことです。
学資保険の受け取り方法には「祝い金」と「満期保険金」があります。満期保険金は加入時に設定した満期を迎えたら一括で受け取れます。子どもが18歳や22歳など、大学進学や在学中に合わせて満期を設定するケースが多いようです。それぞれ受け取る時期や金額が異なりますが、どちらも積み立てた保険料から支払われます。
祝い金のメリット
学資保険の祝い金には、進学時の費用負担を減らせる、据え置き制度が利用できるなどのメリットがあります。詳しくみていきましょう。
進学のタイミングで祝い金を受け取れる
教育費が多く必要になるのは進学のタイミングです。高額な授業料が必要になるのは大学進学時ですが、小学校・中学校・高校入学時にもある程度まとまったお金が必要になります。そこで、200万円を受け取る場合の祝い金の受取例を紹介します。
<受取例>
祝い金(3歳・幼稚園入学) :5万円
祝い金(6歳・小学校入学) :5万円
祝い金(12歳・中学校入学):10万円
祝い金(15歳・高校入学) :10万円
祝い金(18歳・大学入学) :70万円
満期金(22歳) :100万円
計:200万円
子どもが進学するタイミングでそれぞれ祝い金を受け取るパターンです。特に私立の学校に通う場合は公立校よりお金がかかるため、入学時に祝い金を受け取って入学金や制服、学用品等の購入費用に充てることができます。大学に進学するかまだ決まっていないという場合でも、積み立てたお金を活用することができるというメリットもあります。
年金形式でも受け取れる
祝い金は進学のタイミングだけでなく、年金形式でも受け取ることができます。最も教育費がかかるのは大学入学時ですが、大学の授業料は毎年かかってきます。大学入学時(18歳)から年金形式で受け取ることにより、在学中の費用に備えることも可能です。以下に200万円を受け取る場合の祝い金の受取例を紹介します。
<受取例>
祝い金(18歳):50万円
祝い金(19歳):50万円
祝い金(20歳):50万円
満期金(21歳):50万円
計:200万円
特に私立大学の場合、学部によっては年間100万円以上の授業料がかかる場合もあります。また、下宿する場合は家賃や生活費などさらに多くの出費が見込まれるでしょう。このような場合には、在学中に毎年受け取れる祝い金の存在は心強いですね。
祝い金の据え置きもできる
学資保険の祝い金は受け取らずに据え置くこともできます。次の受取時期まで繰り越した場合はそのまま保険会社が運用していくため、都度祝い金を受け取った時よりも返戻率が上がります。
学資保険に加入する時には子どもの進路はまだ決まっていない事が多いですよね。もし小学校から中学・高校まで公立に進学する場合はそれほどまとまったお金は必要なく、祝い金を使わずに対応できるかもしれません。そんな時には祝い金を据え置きにすることで、急な資金が必要になった際に繰り越した分を引き出すことも可能です。満期金は満期時にしか受け取れないのに対し、このように柔軟な対応ができるのが祝い金のメリットともいえるでしょう。
祝い金のデメリット
祝い金にはデメリットもあります。また、すべての学資保険に祝い金がある訳ではありませんので注意しましょう。
返戻率が低い
祝い金を受け取れる学資保険は返戻率が低い事が多いです。学資保険の祝い金や満期金は積み立てた保険料から支払われています。祝い金を受け取るとその分積立金額が減ってしまい、保険会社で運用できる金額も減ることから返戻率も低くなってしまうのです。
保障内容や特約、払込期間等にもよりますが、返戻率を重視する場合は祝い金を受け取るタイプよりも一括で満期金を受け取れる学資保険を検討する方がよいでしょう。
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祝い金の受取にかかる税金は?

満期金や祝い金を受け取る際には、契約者(保険料を支払っている人)と保険金の受取人の関係や受け取り方によって税金が変わってきます。
契約者と保険金の受取人が同じ場合は所得税の対象となります。満期金を一括で受け取ったり、入学のタイミングで祝い金や満期金を受け取ったりする場合は一時所得となりますが、大学在学中の4年間に渡って毎年受け取るなど年金形式で受け取った場合は雑所得となります。
| 関係 | 受け取り方 | かかる税金 |
|---|---|---|
| 契約者=受取人 | 祝い金、 満期保険金 |
所得税 (一時所得) |
| 年金形式 | 所得税 (雑所得) |
|
| 契約者≠受取人 | 祝い金、 満期保険金、 年金形式 |
贈与税 |
一時所得について
入学のタイミングで祝い金や満期金を受け取る場合や満期金を一括で受け取る場合は一時所得になります。以下のとおり一時所得が計算されます。
総収入金額-収入を得るために支出した金額-特別控除額(最高50万円)
保険金以外に一時所得がなく、学資保険で増えた金額が50万円以下であれば課税されません。他に高額の契約をしている等がなければ、学資保険だけで所得税がかかることはないでしょう。
雑所得について
大学在学中の4年間に毎年祝い金を受け取るような年金形式の場合は雑所得となります。雑所得の金額は以下で計算されます。
総収入金額-必要経費
雑所得は特別控除はなく、増えた金額が課税対象になります。年末調整を行う会社員は雑所得20万円まで確定申告不要ですが、自営業は非課税枠がないため少額でも税金がかかってしまいます。年金形式で受け取る場合は注意してください。
贈与税について
祖父母が学資保険を支払って孫が受け取るというように、契約者と受取人が異なる場合は祝い金も満期金も贈与税の対象となります。暦年贈与の場合、1月1日~12月31日の1年間に受け取った金額の合計に対して以下のように贈与税額を計算します。
贈与税額=(受け取った金額-基礎控除110万円)×税率-控除額
贈与税には110万円の基礎控除があります。学資保険や他の贈与があっても、1年間に受け取った金額が110万円以下であれば贈与税はかかりません。
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よくある質問

祝い金はどうやって受け取る?
学資保険の祝い金は自動で振り込まれる訳ではなく、受け取りの申請をおこなう必要があります。受取時期が近付くと保険会社から申請書類等が届き、必要事項を記入し返送すれば振り込まれる形が多いです。申請書類を送付しなければ、受け取らずに祝い金を据え置くことも可能です。
祝い金を受け取り忘れたらどうなる?
もし祝い金を受け取り忘れてしまい手続きの期日を過ぎてしまった場合でも、申請をすれば祝い金を受け取ることができます。申請方法や必要な書類は保険会社によって異なりますので、詳しくは保険会社に問い合わせてみましょう。
祝い金と満期金はどちらがお得?
祝い金と満期金は受取時期や受取金額が異なりますが、どちらがお得という訳ではありません。受取総額の多さを重視したい方は返戻率を比べてみましょう。一般的に、満期金は運用期間が長いため返戻率も高くなる傾向があります。返戻率は契約する保険会社や条件によっても異なりますので、学資保険を比べてみることが大切です。
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まとめ
満期金は満期になると一括で受け取ることができ、お祝い金は満期金以外に幼稚園・小学校・中学校・高校入学等のタイミングで一時金を受け取ることができます。どちらも積み立てた保険料から支払われるものになりますので、どちらがお得という事はありません。また、祝い金の場合は受け取らずに据え置くこともできるのが大きな特徴です。
どちらを選ぶかは学資保険の加入目的によります。大学進学時の費用を確保する場合は一度に受け取る金額が多い満期金のプランが向いていて、まだ教育プランが定まっておらず大学以外の入学費用等にも備えたい場合はお祝い金があるプランが向いています。迷った時には学資保険の加入目的に合わせて選んでいきましょう。

