子供の教育資金を貯めるのに学資保険を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。学資保険の加入は早い方が有利と聞くこともありますが、中には妊娠中から入ることができるものもあります。学資保険は「早い方が有利」に従って妊娠中から入った方がよいのでしょうか?
目次
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学資保険は妊娠中から入れるものもある
学資保険は子供が生まれてから考える、と思っている方もいるかもしれませんが、妊娠中から加入できる商品もあります。とはいえ、妊娠が分かったらいつでもよいというわけではなく、基本的に出産予定日の140日前からとなっています。なぜ140日前からというと、安定期に入って流産のリスクが低くなるからです。出産後は何かと忙しいので、ゆっくりと検討しやすい妊娠中から学資保険について考えるのがよいでしょう。
万が一、流産や死産となったら
考えたくないことではありますが、妊娠中の子供が流産や死産となってしまうこともあります。そうした場合、加入していた学資保険は契約日にさかのぼって無効となり、それまでに払っていた保険料は返還されます。契約が無効となるので死亡給付金などは支払われません。
学資保険の加入は早い方が有利?
学資保険の加入は早い方が有利ということがよくいわれています。これは、早くに加入したほうが保険料が安くなるからです。
早くに加入すると保険料を積み立てることができる期間が長くなるので、その分1回当たりの保険料も安くなります。運用によって増える分を考えない場合、15歳までに200万円積み立てるとすると、生まれた直後から積み立てる場合は200万÷15年÷12カ月で月11,112円積み立てればよいですが、3歳から積み立てるとなると、200万÷12年÷12カ月で月13,889円必要となります。
また、契約者の年齢が若くなることも保険料が安くなる要因の一つです。学資保険は契約者が死亡すると保険料の払込が免除となる特約を付けることが普通です。一般に年齢が高い方が死亡のリスクも高くなるので、契約者の年齢が高くなるほど保険料も高くなるのです。
妊娠中に入るその他のメリット
妊娠中に学資保険に入ることのその他のメリットについて紹介します。保険料が安くなる以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。
じっくりと検討できる
妊娠中に加入するメリットとして、加入する保険についてじっくりと検討できることが挙げられます。子供が生まれた後はさまざまな手続きや子供のお世話などで忙しく、ゆっくりと検討する時間はなかなか取れません。ある程度子供が大きくなって検討ができる時間が取れるようになると、今度は年齢が上がる前になどの焦りが生まれます。妊娠中も暇というわけではありませんが、出産後と比べたらゆっくりと時間を取りやすいでしょう。そうした間にじっくりと検討して、より自分に合った学資保険に加入することができます。
保障が早く始まる
学資保険はお金を貯める部分が特に注目されますが、契約者に万が一のことがあったときの保障もあります。妊娠中に学資保険に加入すればこの保障もその時点から開始されます。若いうちの死亡率は低いですがゼロではありません。出産までに万が一のことがあったとしても、学資保険で子供の学資金の一部は確保することができます。
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妊娠中に入るデメリットは何かある?
妊娠中に加入することで生じるデメリットもあります。ただし、致命的なものではないのでそこまで心配する必要はありません。
手間が増える
妊娠中に学資保険に加入した場合、その時点では生年月日や名前が確定していないので、子供が生まれた後にそれらの情報を保険会社に伝える必要があります。ただ必要な手続きが増えるだけではありますが、二度手間となってしまうことは一つのデメリットといえるでしょう。
産後に家計の余裕がなくなる可能性
特に第一子の場合、出産前に出産後の生活費がどうなるのかはなかなか想像がつきません。「これくらいの保険料であれば払っていけるだろう」と契約したものの、予想以上にカツカツで生活が苦しくなってしまう可能性もあります。学資保険はすぐに解約してしまうと基本的に元本割れします。すぐに解約してしまって損をしてしまうことがないように、予算には余裕をもたせておきましょう。
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終身保険も出産前から加入できる
子供の教育資金を貯めるのに学資保険ではなく終身保険に加入することもあります。低金利の影響で学資保険の返戻率が低迷していることから、最近は外貨建ての終身保険を勧められることもあります。学資保険ではなく終身保険に加入するという場合でも妊娠中から加入することができます。
終身保険は子供の教育資金目的で使われることもありますが、そもそもとして終身保険の契約に子供の有無は関係ありません。つまりは妊娠中どころか妊娠前から加入することも可能です。
教育資金を貯めるのに、学資保険も終身保険もそれぞれ良い面と悪い面があります。どちらかが一方的に優れているということはないので、妊娠中という時間のアドバンテージを使って終身保険も候補に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
学資保険は妊娠中から加入できる商品もあります。安定期に入って流産のリスクが低くなる、出産予定日の140日前から加入できるというものが多いです。妊娠中に加入することで、保険料が安くなる、じっくりと検討できる、保障を早くから受けられるというメリットがあります。ただし、出産後の生活費が予想以上に増えて解約してしまうということがないようには気を付けてください。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。