学資保険のコラム

米ドル建て終身保険は学資保険代わりに使える?メリット・デメリットは?

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日本の低金利を背景に、学資保険を検討していたら米ドル建ての終身保険をすすめられるというケースが多くあるようです。はたして米ドル建ての終身保険は学資保険の代わりとして使えるのでしょうか?そのメリットとデメリットを紹介します。

米ドル建て終身保険とは?

米ドル建て終身保険とは、保険料の支払や保険金・解約返戻金などの受取を米ドルで行う終身保険のことです。日本円での保険料支払、保険金や解約返戻金の受取ができますので、米ドルを持っていなくても心配する必要はありません。日本円よりも高金利な米ドルで運用することで(米ドルベースで)高い返戻率を実現することができます。アメリカの政策金利は世界経済の減速の懸念などから今年7月末に年2.00~2.25%に引き下げられましたが、それでも日本の政策金利の短期-0.1%、長期0%程度と比べて高い水準となっています。

また、終身保険とは死亡保障が解約しない限り一生涯続く保険です。終身保険は解約時に解約返戻金を受け取ることができ、契約する保険・経過年数によっては払い込んだ保険料の総額以上の解約返戻金を受け取ることができます。そのため、死亡保障目的だけでなく貯蓄を目的として終身保険を契約することもあります。学資保険と日本円建ての終身保険との比較は以下を参考にしてください。

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米ドル建て終身保険は学資保険の代わりになる?

米ドル建ての終身保険は学資保険の代わりとして使えるのでしょうか?結論としては、いくつかの注意事項を理解していれば学資保険の代わりとして利用することも可能です。通常の日本円建ての終身保険を学資保険の代わりに使うことができるのと同じで、それが米ドル建てになっても学資保険の代わりに使うこともできるのです。

米ドル建て終身保険を学資保険の代わりにする場合、日本円建ての終身保険と同様に保険料払込期間を15年など学資金が必要となるタイミングよりも早く払い終わるように設定します。そして、学資金が必要となったタイミングで終身保険を解約して解約返戻金を受け取るのです。終身保険では基本的に保険料払込期間の間に解約すると保険料総額よりも解約返戻金の方が少なくなるので、保険料払込期間が学資金が必要になるよりも前に終わるように設定することがポイントです。

米ドル建て終身保険のメリット・デメリット

米ドル建て終身保険を学資保険の代わりに使う場合のメリット・デメリットを紹介します。米ドル建てであることのメリット・デメリットと終身保険であることのメリット・デメリットが含まれています。

米ドル建て終身保険のメリット

高い返戻率を期待できる

受取時の為替相場にもよりますが、日本円建ての学資保険よりも高い返戻率を期待することができます。アメリカは日本よりも高い金利水準を維持しており、日本の非常に低い金利状況下で運用するよりも高い利回りを期待できます。それゆえ、(米ドルベースの)解約返戻金の返戻率は日本の通常の学資保険の返戻率よりも高い傾向にあります。

受取時に円安になっていると受取額が増える

米ドル建て終身保険を解約して解約返戻金を受け取るタイミングで円安になっていた場合、日本円換算の受取額は増加します。例えば、解約返戻金が2万ドルであった場合、1ドル=100円の場合は日本円で200万円ですが1ドル=110円の場合は日本円で220万円となります。学資保険と違って受取のタイミング(解約のタイミング)は自分で調整できるので、自分で有利なタイミングが分かるのであればそのタイミングで解約して解約返戻金を受け取るのもよいでしょう。

米ドルで受け取って海外留学費用にすることも可能

保険商品にもよりますが、解約返戻金の受取を日本円ではなくそのまま米ドルで受け取ることができるものもあります。子供が海外留学を希望するのであれば、日本円ではなく米ドルで受け取ってそのまま海外留学費用に充てることも可能です。

解約返戻金を受け取る時期を調整できる

学資保険であれば契約時に決まっている満期に保険金を受け取ることになりますが、終身保険は満期がないので解約して解約返戻金を受け取るタイミングを自分で選ぶことができます。他の手段で必要な学資金が用意できたという場合や大学には進学しなかったという場合などでは解約せずにそのまま契約し続けて必要となったタイミングで解約して解約返戻金を受け取ることができるのです。

米ドル建て終身保険のデメリット

将来の受取額が読めない

解約返戻金として日本円でいくら受け取れるのかを事前に想定するのが難しいです。米ドルでいくら受け取ることができるのかはわかりますが、10年後に為替相場がどうなっているのかはわかりません。大体いくらくらいは受け取ることができるだろうという想定はできますが、実際にいくらになるのかは解約するときまでわかりません。解約時期が1か月違うだけで大きく異なることもあり得ます。例えば、2016年ではトランプ大統領の当選を契機に1カ月に10円も円安が進みました。

受取時に円高になっていると受取額が減る

メリットで書いたことの反対ですが、受取時に円高になっていると日本円での受取額が減ってしまいます。2万ドルの解約返戻金を受け取れるとして、1ドル=100円の場合は日本円で200万円ですが円高が進んで1ドル=90円となっている場合は日本円換算で180万円となります。解約時期に近づくにつれて円高への動きが心理的負担になることも考えられます。

日本円での保険料の支払額も変動する

日本円での受取額だけでなく、日本円での保険料の支払額も為替相場の変動に従って変動します。保険料の支払期間全体を見ると円高の時期も円安の時期もあって為替相場の影響は平準化されますが、円安の時期は日本円での保険料の支払額が増えて大変な思いをするかもしれません。将来的に円安になる可能性も頭に入れ、契約時の保険料支払額をもとにキツキツに予算を立てないように注意しましょう。

早期解約した場合の返戻率が低い

学資保険でも終身保険でも早期解約すると保険料払込総額よりも解約返戻金の方が少なくなり元本割れしてしまいますが、終身保険の方がより早期解約時の返戻率が低い傾向にあります。そして、米ドル建て終身保険は様々な諸費用が多くかかっているので早期解約時の返戻率がさらに低くなることがあります。これを円に換算するタイミングで円高であった場合は日本円換算の返戻率はさらに低下します。

まとめ

日本で低金利の状況が続いていることを受けて、学資保険の代わりに米ドル建ての終身保険を提案されることがあります。通常の日本円建ての終身保険と同じように学資保険の代わりとして利用することもでき、一般的な学資保険よりも高い返戻率を得られる可能性がありますが、為替相場の変動によるリスクなど契約前に理解しておかなければならないこともあります。一般的な学資保険よりも大きく増やすことができる可能性があることは魅力的ですが、契約する場合はどのようなリスクがあるのかしっかりと把握して、疑問点をなくしたうえで契約手続きを進めるようにしましょう。

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