がんと診断されると、通院や入院をして治療をすることになります。早期発見できれば働きながら治療を並行することも可能かもしれませんが、進行状況や部位によっては休職して長期入院や治療を行わなければならないケースもあるでしょう。もし休職するとしたら、どれくらいの期間休まなければならないのでしょうか?
目次
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まずは勤め先の休職制度を確認しよう
まず、休職制度はどの会社にもあるわけではありません。会社の就業規則の「休職・欠勤」の項目に記載されている休職期間や期間中の賃金の有無など、今後の方針を決めていく上での重要事項を確認しておくことが大切です。
治療で仕事を休む必要がある場合は、主治医の診断書を提出し、人事部や総務部、可能であれば職場の上司を交えて就業規則を基に休職期間について相談してみましょう。
休職期間は患者ごとに異なる
がんの治療期間は、がんができた部位や範囲によって変わります。さらに、がんの治療に専念するために休職する場合、本人の体力や仕事の内容によっても復帰までにかかる期間は大きく変わります。そのため、休職期間はこれぐらいが一般的とは一概には言えません。休職期間を経て復職しても、電車に乗ってみたら想像よりも疲れてしまったという方や、午前中働くだけで精一杯だったという方もいます。
フルタイムで復職するまでに必要な日数の中央値は201日
日本におけるがん患者のうち、フルタイムで復職するまでに必要だった療養日数の中央値は201日(約6ヶ月半)と言われています。がんの種類別に見ていくと、胃がんや前立腺がん等は平均124日なのに比べて白血病等の血液系腫瘍はフルタイムで復職するまでに1.5年かかっています。
がんの種類 | 平均病休日数 |
---|---|
胃がん | 124日 |
前立腺がん等 | 124.5日 |
大腸がん | 136.5日 |
乳がん | 209日 |
白血病等の血液系腫瘍 | 1.5年 |
東京女子医科大学 遠藤源樹ら「がん患者大規模復職コホート研究」より
フルタイムで復職しても、以前と同様に勤務するのは難しいと感じる人が多く、復職したがん患者のうち産業医判断の比率では「短時間勤務が望ましい」:「フルタイムで復職可能」は7:2となりました。
がんによる平均入院日数は17.1日
次に、がん(悪性新生物)による年齢別の平均入院日数を見てみましょう。入院日数の平均は年々少なくなってきています。しかしこれは治療期間が短期化されているのではなく、入院後は通院しながらの治療が主流になっているということです。
分類 | 総数 | 0~14歳 | 15~34歳 | 35~64歳 | 65歳以上 | 75歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
平均 | 17.1日 | 21.6日 | 15.9日 | 13.0日 | 18.6日 | 21.8日 |
胃の悪性新生物 | 19.2日 | 8.1日 | 12.5日 | 13.0日 | 20.8日 | 24.0日 |
結腸及び直腸の悪性新生物 | 15.7日 | 8.8日 | 12.7日 | 11.7日 | 17.1日 | 20.5日 |
肝及び肝内胆管の悪性新生物 | 16.9日 | 15.7日 | 36.5日 | 13.0日 | 17.7日 | 19.8日 |
気管、気管支及び肺の悪性新生物 | 16.3日 | 12.5日 | 9.7日 | 13.3日 | 17.1日 | 19.3日 |
乳房の悪性新生物 | 11.5日 | 5.5日 | 7.1日 | 8.4日 | 15.7日 | 20.1日 |
がん治療のための通院期間は約一年
がんは退院後も治療が続きます。
治療方法は薬物療法と放射線治療が一般的であり、入院する場合もあれば通院で定期的に治療を受ける場合もあります。特に薬物治療の場合、週に1回~月に1回のペースで約一年ほど通院することになります。
放射線治療の平均治療期間は1日~8週間
放射線治療の治療期間はがんの種類、大きさや場所、治療の目的(根治を目指すのか、症状を緩和するためか)などによって異なります。通常の外照射の場合、1日1回、月曜日から金曜日まで週5回治療を行います。全部で6から8週間の治療を行うこともあれば、1回のみの場合もあります。
薬物療法は1サイクル3週間~4週間
薬物療法は、抗がん剤を使用し、がん細胞を攻撃する薬剤を用いた治療になります。この薬剤はがん細胞だけでなく通常の細胞にも作用する強い薬のため、連続してずっと飲み続けることはせず、投薬期間の後に休薬期間を設ける必要があります。この投薬期間と休薬期間のセットを1サイクルとし、1サイクルはだいたい3週間~4週間になります。
抗がん剤の副作用はどの薬剤を用いるかによって異なりますが、以下のようなものが見られます。
- 食欲不振、吐き気、嘔吐 治療開始直後~5日ほど続く場合がある
- 白血球減少 注射後10日~14日が最も減少する。いろいろな部位で感染症にかかりやすくなる
- 末梢神経障害 冷たいものに触れたり飲食すると手足口の周りにしびれや痛みを感じる
- 脱毛 治療開始後2週間~3週間後に脱毛の症状が出始める。治療終了後しばらくすると生え始め、約半年で回復する
- 出血 鼻、歯茎などから軽度の出血が見られる
- 下痢、便秘
- 皮膚障害、味覚障害
- 倦怠感
薬物療法は、患者の症状を見ながらこのサイクルを繰り返していくことになります。
がんの完治は術後5年が目安
がんには「完治」と「寛解」がある
会社の人たちにがんだと告げたら、必要以上に深刻に受け止められてしまった…というケースがあります。昔はがんは不治の病だと言われていましたが、医療の進歩により、がん患者は6割以上が治ると言われています。
手術が成功し、以降の検査でもがんの浸潤や転移が見られなければ『完治』したと判断されます。
一方で、現在はがんの症状は見つけられないものの、がん細胞が再び増え始めたり、残っていたがん細胞が別の部位に転移したりする可能性がある状態を『寛解』と呼びます。血液癌の場合は血中の白血病細胞が一定の割合以下を維持していることを指します。
再発の可能性の有無は5年が目安となる
体内で転移してしまったがん細胞は小さすぎるため、診断で発見することも手術で取り除くことも困難です。しかし治療により完全に取り除くことができなかったがんは、多くの場合5年以内に検査で見つかる大きさになります。そのため、5年以内にがんが再発しなければそれ以降も再発することはほとんどなく、完治していると見なされます。
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長引く治療はがん保険でカバー
このように、がんは発見から治療を経て完治まで長い時間がかかる病気です。復職して治療が終わると思っていたのに、再発してしまい再び治療しながら働かなくてはならないことも十分ありえます。通院は交通費を始め細かい出費がかさむため、治療期間が長引くほど公的医療保険で賄えない支出が大きくなっていきます。
また、復職しても薬物治療の副作用や体力の低下が原因で、フルタイムで働けなくなってしまうケースもあります。そうした場合は時短勤務や転職、退職により収入が大幅に減少してしまうことも。
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