相続のコラム

終活とおひとりさま

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終活とは?

最近、終活という言葉を耳にする機会も多いと思います。終活とは字の通り読むと「終わりのための活動」と読めますが、実はただ終わり方だけにスポットを当てる活動ではありません。終活とはどのような活動なのか?どのように考えたらよいのか?終活の考え方をまとめてみました。

人生の棚卸→人生の良い終い方の検討→今後の人生を思い描く

終活はこのようなで順序で考えていきます。

1 最初は今までの人生の棚卸です。

今までの人生を振り返ってみて、感謝したい人や楽しかったこと、思い出深い場所などを思い起こしてみます。今の自分がある事に感謝の気持ちが芽生えたりすることもあるでしょう。

また、周囲の方に伝えておいたほうが良いご自身の情報も残しておきます。

具体的に残しておきたい代表的な項目を挙げてみます。

(ア)  ご自身の事について。

① 名前や住所・生年月日等々の基本情報・親族の関係図など

(イ)  ご自身のお体について

① 健康保険証や介護保険証等の番号など
② 持病やアレルギー、飲んでいる薬やかかりつけ医など
③ 介護が必要となった場合や延命治療の希望なども意思を示しておけば周囲の方が困らないでしょう

(ウ)  ご自身の財産について

① 預貯金のある銀行口座やクレジットカード、不動産・保険等いざという時にわかるようにしておきましょう
② 所有している不動産や株式等も存在がわからず困ってしまうケースもあるため、わかるようにしておきましましょう
③ 遺言を書いている場合は、遺言がどこにあるなどの情報も残しておきましょう

2 次に人生のより良い終い方を考えます。

もし万が一のことがあった場合の自分らしい人生の終わり方をご自身で考えましょう。 

葬儀業を営む方が「ご本人はこのような葬儀を望んでいたのだろうか?といつもご本人に聞いてみたくなります」と話されていたのを聞いた事があります。

ご自身の中にご希望があれば、周囲の方にわかるように残しておきたいですね。

具体的に残しておきたい代表的な項目を挙げてみます。

(ア)  ご自身のお葬式について

① 病院で亡くなった後ご自宅へ戻りたいかどうか
② 葬儀社を決めているかどうか(互助会等も含めて)
③ お葬式の規模や、遺影写真について(保管してある場所)
④ 喪主をお願いしたい人は?
⑤ 亡くなった事を連絡してほしい人や連絡してほしくない人など

(イ)  ご自身のお墓について

① ご自身が入るお墓があるかどうか(宗教や菩提寺の情報等)
② 墓守を誰にお願いしたいか など

3 今後の人生を思い描いてみます。

良い終い方を決めたら、次は、今後のご自身の人生を描いてみます。
これからやりたい事、行ってみたい所など考えるだけで楽しいですね。
そして、人生を楽しく生きるために欠かせないこと、それは収支のバランスを保つという事です。急に現実に戻る気もしますが、楽しい人生にする為には収支のバランスとその計画(ライフプランの設計)も欠かせません。

ライフプランを設計すると

  • 今の貯蓄と今後の収入で生活費は心配ないか?(何歳まで働けばよいのか?)
  • 介護や医療にお金が必要になった場合の収支のバランスは?
  • 旅行や趣味も楽しみだが収支に影響はないか?

といった事が判ります。

今後の人生を楽しむ為に、今後の人生を想い描き、同時にライフプランの設計により安心感を持つことで、今後の人生がより充実した楽しいものになるはずです。

この様な事から、終活とは「終わりのための活動」だけではなく、「これからの人生を自分らしく楽しく生きるための活動」であると言えますよね。

終活について、まだまだ残しておいたほうが良い項目は沢山あります。
また、人それぞれで必要な項目には違いがあります。
これらの項目を周囲の方に判りやすく残しておく方法はどんな方法があるのでしょうか?

エンディングノート

最近では「終活」という言葉と共に「エンディングノート」という言葉もよく耳にされると思います。実はこれらの項目を、まとめて書き留めておけるノートが「エンディングノート」です。
世の中には数多くのエンディングノートがあります。順を追って書き進めていくと必要な事柄を残す事が出来るノートになっています。
「終活」を始める場合「エンディングノート」を使うことをお勧めします。

「おひとりさま」とは?

最近「おひとりさま」という言葉もよく聞かれると思います。
今回のテーマでもある「おひとりさま」ですが、「おひとりさま」の終活については特別に考えておくべきことが多々あります。
次は「おひとりさま」の終活について考えてみましょう。

その前に、世の中で言われている「おひとりさま」の定義とは?

  • 一人暮らしをしている人
  • 一人っ子で独身などいわゆる天涯孤独のおひとりさま
  • 配偶者と別離(離婚・死別)された方

などが「おひとりさま」の定義とされています。

ただ、「おひとりさま」と言っても、天涯孤独のおひとりの方だけではなく、戸籍上の家族はいるが「おひとりさま」として準備をする必要があるという方も実際は少なくありません。

  • きょうだいはいるが、音信不通であるとか、不仲で任せられない
  • 子供はいるが遠方で暮らしており、色々な事を頼むのは実質的に難しい

といった事情を聞かせていただくケースも数多くあります。

ご自身の理想の終活を達成するためには?という観点から、ご自身の現在の状況を考えて託せる方を決めておく事も大切ですね。

あとは誰かが何とかしてくれるでしょう?

「おひとりさま」に限らずですが、特に「おひとりさま」が終活で決めておいた方がいい重要なポイントは、誰に託すか?です。
それでは、具体的にどんなことを託しておく必要があるでしょうか?

  • まずは生前の事
    • 病院等の医療や介護の関係です。病院では緊急連絡先や入院の手続きに必要な身元保証人など
    • いわゆる「見守り」仮に一人暮らしの場合、安否の確認等も必要
    • 例えば、体が弱ってきてしまった時、銀行手続きなど、代わりに頼める人
    • 更に、認知症になるなど、後見が必要な状態になった場合のこと
  • 万が一亡くなってしまった場合のケース
    • 理想のお葬式や埋葬を執り行ってくれる人
    • 遺した財産を希望通り分けてくれる人
    • 役所等への届け出や公共料金やインターネット、SNSなど今までの契約を止める手続きをしてくれる人

など、これもまだまだほんの一部です。各個人によって事情や必要性は異なりますが、誰かに託さないと実現出来ないことばかりです。託す方法も、契約書を作り公正証書で契約する方法から、エンディングノートに記載しておく方法まで様々です。

まとめ

ここまでの内容で、終活の大切さと誰でも終活は必要だという事と、誰に託すか?という部分も重要だという事をお伝えしてきました。
「エンディングノート」を書き進めて終活を考えていく際、様々な課題が出てきます。それをどのように解決するか?また、誰に託すか?が大きな課題となります。
もちろんご家族に引き受けて頂くのがベストな課題もありますが、「おひとりさま」の場合や、逆に家族に託さないほうが良い課題などもあります。
まずは終活全体から課題を洗い出し、様々な解決方法の中からベストな方法を導き出すこと。その方法を公正証書等でいざという時に実現可能な状態にしておくことが大切になります。
ただ、検討事項が多岐に渡ることや専門知識も必要となるので、なかなかお一人では対策は難しいと思います。自身の気持ちに寄り添いともに終活を進めてくれるコンサルタントや専門家の存在も大切になりますね。

この記事を読んで頂いた方が、前向きに終活に取り組むきっかけとして頂けたら幸いです。


栗原久人
笑顔相続サロン®静岡代表
FP事務所 LP想暖や代表
保険代理店 有限会社シー・フィールド代表取締役

上級相続診断士・終活カウンセラー・ファイナンシャルプランナー(AFP)生前整理カウンセラー・住宅ローンアドバイザー
ファイナンシャルプランナー歴・保険代理店経営歴共に20年、ライフプランや家計の見直し等の相談件数は2000件以上。オンライン相談もフル活用。
2019年笑顔相続サロン®静岡を開設 特に相続診断士×ファイナンシャルプランナー×終活カウンセラーの要素を活かした、終活+生前+相続のトータル対策を得意としている。

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