緩和型医療保険のコラム

白内障でも医療保険に加入できる?

投稿日:2021年2月26日 更新日:

加齢とともに白内障の発症リスクは高くなり、80歳になればほとんどの人が白内障にかかっているとされています。40代、50代くらいからでも白内障になることはあり、白内障の診断をきっかけに医療保険の加入を考える人もいるようですが、白内障になってからでも医療保険に入ることはできるのでしょうか?

白内障でも医療保険に加入できる?

白内障になった後に医療保険に加入できるかは手術の有無や白内障となった原因などによって異なります。実際に加入できるか否かは保険会社の判断によりますが、大まかな判断について紹介します。

手術後の場合

すでに白内障の手術をしていて症状が回復しているのであれば、手術後から一定の期間が経過していれば一般の医療保険に加入できる場合があります。ただし、目に関する病気の入院・手術が数年間は対象外になるという部位不担保の条件が付くことがあります。なお、手術後すぐは白内障に限らず加入は厳しいでしょう。

手術をしていない場合

白内障の診断後、点眼薬による治療のみで手術はしていないという方もいると思います。この場合、今後手術を受けることになる可能性が健康な方と比べて高いので、加入の判断が厳しくなったり、加入できたとしても目に関する病気は一定期間保障しないという部位不担保の条件が付いたりするでしょう。

他の病気の合併症で白内障となった場合

白内障は加齢を原因とするものが多いですが、糖尿病やアトピー性皮膚炎などを原因として発症することもあります。そうした場合、その元となった病気も影響して一般の医療保険に加入することは難しくなります。

引受基準緩和型医療保険という手もある

一般の医療保険に加入できなかった、目に関する病気にも備えたいのに部位不担保の条件が付いてしまったという場合には引受基準緩和型医療保険を検討するという手もあります。引受基準緩和型医療保険とは、「持病があっても加入しやすい」などと宣伝がされている医療保険で、健康状態に関する告知が一般の医療保険と比べて簡単な内容となっています。具体的には、以下のような「はい」か「いいえ」で答えられるような質問となっていて、すべて「いいえ」の場合に申し込みが可能です。

  • 現在入院中ですか?
  • 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
  • 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
  • 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?

※あくまでもイメージです。告知項目は保険会社によって異なります。

引受基準案和型医療保険であれば、一般の医療保険に加入できなかった方でも加入できる可能性があります。加入を断られてもあきらめずに引受基準緩和型医療保険を検討してみるとよいでしょう。また、通常の医療保険にも言えることですが、契約を引き受ける基準は保険会社によって異なります。そのため、同じ人でもA社では加入できず、B社では加入できるということが起こりえます。保障内容を比較するうえでも、複数の保険会社の商品を比較してみることが大切でしょう。

引受基準緩和型医療保険のデメリット

引受基準緩和型医療保険は持病がある方でも入りやすくなっている分、一般の医療保険と比べてデメリットといえる部分もあります。どのようなデメリットがあるのか紹介します。

保険料が割高

引受基準緩和型医療保険は一般の医療保険と比べて保険料が高くなっています。持病がある方や健康状態に不安がある方は健康な方と比べて入院や手術をする確率が高いので、保険金を請求する確率も高くなります。多くの保険金が請求されるのに保険料が一般の医療保険と同じでは保険を運営していくことができません。したがって、引受基準緩和型医療保険は一般の医療保険と比べて保険料が高くなっているのです。一般の医療保険に加入できる方が高い保険料を払って引受基準緩和型に入る必要はないので、先に一般の医療保険の加入を検討するのがよいでしょう。

一定期間は保障が半分になる商品も多い

加入後1年間など一定期間内は入院給付金や手術給付金などの給付額が50%に削減される商品も多いです。自分が加入時に抱えている健康不安とは関係がない病気・ケガによる入院や手術であっても保障額が減らされてしまいます。契約を引き受ける基準を緩和しているので、保険会社側のリスクを低減させるためにこうした設計となっているのです。しかし最近ではこの保障が削減される期間がない商品も出てきています。

特約のバリエーションが少ないことがある

引受基準緩和型医療保険では選択できる特約の種類が同じ保険会社の通常の医療保険と比べて少なくなっていることがあります。入院や手術以外にも様々なことに備えたいと思っていても該当する特約がなく、保障をあきらめざるを得なかったり別の保険を探さなければいけなかったりすることもあるのです。また、特約が用意されていても一般の医療保険のものよりも保険料が高く設定されていることもあります。

メリット・デメリット
引受基準緩和型医療保険のメリット・デメリット

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白内障の手術で医療保険は使える?

白内障の手術を行う前の段階で医療保険に加入していた、あるいは加入した場合、白内障の手術で医療保険の給付金を受け取れるのかということが気になると思います。部位不担保で保障対象外になっていない、告知義務違反を犯していないということが前提ですが、約款で対象としている手術であれば給付金の支払の対象となります。基本的に健康保険の対象となる白内障手術であれば手術給付金の対象にはなるでしょう。

先進医療特約は対象外に

白内障の手術は使われるレンズの種類によって保険における取り扱いが変わります。主流の単焦点眼内レンズであれば健康保険の対象ですが、これはピントが一か所にしか合わないので、大抵の場合は手術後に眼鏡を必要とします。そこで、手術後に眼鏡を使用しなくても済むように多焦点眼内レンズが登場しました。

多焦点眼内レンズは最近まで先進医療の扱いで全額自己負担だったのですが、2020年4月からは先進医療の対象から外れ、選定療養という枠組みになりました。選定療養となったことで、白内障手術自体は単焦点眼内レンズと同じく健康保険の対象となり、多焦点眼内レンズを選択することによって増加する費用については健康保険の対象外で全額自己負担で支払うことになります。入院時に個室を希望するとかかる差額ベッド代が健康保険の対象外であるのと同様です。

そして、多焦点眼内レンズが先進医療から外れたことにより、民間の医療保険で広く販売されていた先進医療特約の対象からも外れることになります。2020年3月以前に先進医療特約を契約していた方も同年4月以降に受けた多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術は先進医療特約の対象外となっています。なお、手術給付金については支払対象となる場合があるので保険会社にお問い合わせください。

まとめ

白内障となった後に医療保険に加入する場合、手術の有無や原因などによって加入のしやすさが変わります。手術後の経過が良好で一定期間が経過している場合は問題なく加入できる場合もありますが、そのほかの場合では目に関する病気が加入後一定期間は保障対象外となったり、加入を断られたりすることもあります。仮に一般の医療保険の加入を断られた場合でも引受基準緩和型医療保険であれば加入できる可能性があります。保険料が割高などのデメリットもありますが、医療保険の保障が欲しいのであれば検討してみてはいかがでしょうか。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。
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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならず生命保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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