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緩和型医療保険のコラム

貧血でも医療保険に入ることはできる?

投稿日:2021年1月26日 更新日:

厚生労働省「令和5年患者調査」によると、貧血の総患者数は27.9万人で多くの方が貧血となっていることが分かります。長年貧血に悩まされているという人も、健康診断などで指摘されて初めて気が付いたという人もいるでしょうが、医療保険に加入する際に貧血であることは何か悪い影響はあるのでしょうか?

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貧血でも保険加入できる可能性あり◎

ポイント

貧血であっても症状の程度やヘモグロビンの数値によって医療保険に加入できる可能性があります。

貧血でも医療保険に加入できた際には以下の3つのパターンが考えられます。

  • 無条件で加入
  • 完治後一定期間を経て加入
  • 部位不担保の条件付きで加入

症状が軽度であったりヘモグロビンの数値に問題がない場合、無条件で医療保険に加入できることがあります。また、治療中の場合は完治後一定期間経ったら加入できる可能性があります。

ヘモグロビンの数値に問題がある場合や、症状が重く他の疾病の合併症として貧血を発症している場合は、特定部位不担保などの条件付きの医療保険となったり、加入をお断りされるケースもあります。

条件付き、加入可否などの判断基準は保険会社によって異なります。A社は条件付きであったが、B社は無条件で加入できたというケースもあります。貧血だからといって医療保険に加入できないわけではありませんので、気になる医療保険があれば、一度加入申請してみることをお勧めします。

貧血でも加入できる生命保険は?

貧血を患っていてもがん化したり死亡するリスクがある疾病ではないので、がん保険と死亡保険にも比較的加入しやすくなっています。

がん保険

ポイント

がん保険であれば、無条件で加入しやすくなっています。

がん保険はがんによる入院や手術などを保障する商品です。貧血からがん化する可能性は低いことから、がん保険であれば加入しやすくなっています。

貧血でもがん保険は加入しやすい!

死亡保険

ポイント

貧血でも死亡保険に加入できるかどうかは、医療保険と同様に症状の程度やヘモグロビンの数値に問題がなかった場合は、比較的加入しやすくなっています。

貧血自体が直接死亡リスクに繋がる要因でもないので、軽度であれば加入できる可能性があります。投薬歴があっても、完治してから一定期間経てば無条件で加入できるでしょう。

貧血でも死亡保険は加入しやすい!

貧血の告知義務違反になると・・・?!

貧血だからといって軽くみていて告知しなかったら、告知義務違反になってしまう可能性もあります。
以下のような項目に注意して告知しましょう。

  • 医師による治療や投薬内容
  • 貧血による入院有無
  • 貧血による投薬歴
  • 直近2年以内の人間ドックまたは健康診断でにおける異常指摘

告知義務違反になるケース

本来であれば引受できないような貧血の症状であったのにも関わらず、貧血のことを告知せず加入してした場合は告知義務違反に該当します。解除になるだけでなく、その貧血と因果関係のある請求については、給付金は支払われません。

貧血による入院歴を黙っており、医療保険加入後に貧血が悪化し長期入院、入院給付金を請求。
保険会社の調査によって加入前に貧血の診断を受け、入院していたことが判明。
医療保険の契約は解除になり、入院給付金は支払われません。

貧血によって医療保険の給付金はおりる?

医療保険では、疾病や怪我で入院や手術をした際に保障されます。貧血も疾病ですので、入院などの事由が生じた際は入院給付金を受け取ることができます。では、例えば鉄欠乏性貧血を発症し入院した場合、給付金はいくらもらえるのでしょうか。

例)医療保険の保障内容
  入院給付金日額 3,000円
  入院一時金特約 10万円

鉄欠乏性貧血で10日間入院した場合

入院給付金日額3,000円×10日=30,000円
入院一時金 10万円
合計 13万円の給付金を受け取ることができます。 

一般の医療保険に加入できなかったときは?

仮に一般の医療保険に申し込んで加入を断られてしまったとしても、引受基準緩和型の医療保険であれば加入できる可能性があります。

引受基準緩和型医療保険とは、保険会社が契約を引き受ける基準を緩和している医療保険です。どのように緩和しているかというと、健康状態に関する告知が3~5項目程度の「はい」か「いいえ」で答えられる質問になっていて、それにすべて「いいえ」と答えられるのであれば申し込み可能となっています(過去の保険料の支払状況など健康状態に関すること以外で契約できないこともあります)。

告知項目は保険会社によって異なりますが、イメージとしては以下のような形になっています。

  • 現在入院中ですか?
  • 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
  • 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
  • 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?

※あくまでもイメージです。告知項目は保険会社によって異なります。

入院や検査をすすめられたからその前に加入しておくということはできませんが、貧血など健康状態に不安があっても加入しやすくなっています。また、通常の医療保険にも言えることですが、引受基準は保険会社によって異なります。そのため、同じ人でもA社では加入できず、B社では加入できるということが起こりえます。保障内容を比較する意味でも、複数社の医療保険を検討してみるのがよいでしょう。

引受基準緩和型医療保険のデメリットは?

健康状態に不安がある方でも入りやすい引受基準緩和型医療保険ですが、それゆえ、一般の医療保険と比べるとデメリットといえる部分もあります。

  • 保険料が割高
    引受基準緩和型医療保険は通常の医療保険と比べて保険料が高くなっています。
  • 特約が少ない
    特約の種類が通常の医療保険と比べて少なくなっていることがあります。
  • 一定期間は保障が半分になる商品もある
    加入後1年間など一定期間内は入院給付金や手術給付金などの給付額が50%に削減される商品もあります。しかし最近では保障が削減される期間がない商品も出てきているため、加入直後から満額の保障を受けたい場合には複数の商品を比べてみるのがよいでしょう。

貧血とは

健康診断では血液検査において赤血球数、ヘマトクリット値、ヘモグロビンの値が測定されており、それらの値によって貧血を判断することが出来ます。
では、それらの数値以外にも貧血の特徴とはどんなものがあり、貧血とはそもそもどういう病気なのでしょうか。

貧血の定義

貧血とは、血液中で酸素の運搬をしている赤血球を構成するヘモグロビンという物質が少なくなっているために起こる病気です。赤血球は主に蛋白質・鉄・ビタミンB12・銅・葉酸・ビタミンB6等多くの栄養素で作られていますが、その鉄の欠乏により血液中の赤血球やヘモグロビン濃度が減少し、体内の酸素が少なくなる状態であり、様々な赤血球系の異常が貧血の原因となっています。一般的に若年~中年女性に多く発症されます。

貧血状態では頭痛、めまい、動悸、息切れ、易疲労感、眼瞼結膜蒼白などの症状がみられます。
ヘモグロビン濃度基準値は一般的に成人男性の場合1418g/dL、女性の場合は1216 g/dLといわれています。
したがって、成人男性では14 g/dL未満成人女性では12 g/dL未満が貧血の基準値となります。 

貧血は血液検査で知ることが出来る赤血球恒数により主に5つに分類されています。その中でも頻度が高い「鉄欠乏性貧血」について紹介します。

鉄欠乏性貧血

体内の鉄需要が供給を上回り、赤血球のヘモグロビン合成が低下して起こる貧血であり一般に若年~中年女性に多くみられます。貧血の中で最も頻度が多く、日本では貧血の約2/3を占めています。

原因

鉄欠乏性貧血は、潰瘍や痔などの出血や妊娠・分娩・授乳、成長によって鉄の必要度が高くなることが原因となります。
男女共通のものでは、慢性消化管出血、痔出血、出血性腫瘍など、女性特有のものでは、子宮筋腫、性器出血、出産による失血、過多月経などが多くなっています。
また、特に若い女性では無理なダイエットによる偏食・節食で栄養不足となり、起こる場合もあります。

鉄欠乏性貧血に特徴的な症状

鉄欠乏性貧血にみられる特徴的な症状としては、頭痛、めまい、動悸、息切れ、易疲労感、異食症などの他に以下のような症状がみられます。
・爪の中央がスプーンのように曲がり先が反る「さじ状爪」
・眼を「あっかんベー」の状態にしたときにまぶたの裏側が白くなっている「眼瞼結膜蒼白」
・舌が赤くなり表面が平滑化した「舌乳頭萎縮」

治療法

体内に鉄を十分に貯えるために、貯蔵鉄が十分に回復するまで鉄剤を経口投与するのが基本的な治療となります。

鉄剤の特徴と副作用

鉄剤とは、血液中の酸素を体内に運ぶ赤血球を構成するヘモグロビンをつくるときに必要な鉄分の不足を補い、食欲不振、疲労感、頭痛、労作時の息切れなどの貧血の症状を改善する薬です。

主な副作用は以下のとおりです。

副作用

症状

消化器症状

食欲不振、胃部不快感、吐き気、便秘、下痢

過敏症

発疹、かゆみ

肝機能障害

体がだるい、疲れる、熱がある、皮膚や白目が黄色くなる

食事療法のポイント

鉄分を多く含む食品を効率よく摂取し、鉄分の吸収をよくする動物性蛋白質、ビタミンC、赤血球生成を助けるビタミンB12、葉酸を多く含む食事をとることが大切です。食事に含まれる鉄には、野菜類に含まれる吸収の悪い非ヘム鉄と、肉類に含まれる吸収の5~10倍も良いヘム鉄があります。貧血の症状がひどい人はヘム鉄を多く含む食品を摂ることも大切です。
ビタミンB12は、肉類、卵、牛乳等に含まれており、葉酸は、緑黄色野菜、レバー、乳製品等に含まれています。

成人の1日の鉄所要量は男性の場合10mg、女性の場合12mgです。なお、妊婦・授乳婦は赤ちゃんの分も必要となる為、1日15~20mg必要です。

鉄分を多く含む食べ物

ヘム鉄を多く含む食べ物

非ヘム鉄のみを含む食べ物

食品名

鉄(mg)/100g 食品名 鉄(mg)/100g
豚レバー

13

干しひじき

55

あさり

7

ほうれん草

3.7

めじまぐろ

4 大豆(乾) 9.4

牡蠣

3.6 小松菜 3

牛肩肉

2 煎り胡麻 9.9

煮干し

18 卵黄 4.6

ビタミンCを多く含む食べ物

食品名

VCmg/100g

ブロッコリー

160

いちご

80
みかん

100

ほうれん草

65

じゃがいも

23

予防策

  • 1日の栄養所要量を満たすバランスのとれた3回の食事をとり、効率のよい鉄の補給に努めましょう。
  • 睡眠は十分にとり生活が不規則にならないようにしましょう。
  • 鉄は徐々に吸収されるので体内への鉄の貯蔵には時間がかかります。薬が処方された場合は自分で量を増減せず根気よく続けましょう。

まとめ

貧血の場合、症状が軽かったり、ヘモグロビンの数値に問題がなければ医療保険に加入できる可能性があります。また、死亡やがんへのリスクも低いことから、がん保険や死亡保険にも比較的加入しやすくなっています。仮に加入できなくても、条件付きで加入になる可能性が高いです。貧血の症状があるからといって諦めることなくまずは、加入申込をして保険会社の判断をみてみることをおすすめします。そこで、どこも加入を断られてしまった際に、引受基準緩和型医療保険を検討してみましょう。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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