緩和型医療保険のコラム

狭心症でも加入できる医療保険はある?

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厚生労働省の「平成29年患者調査」によると、狭心症の総患者数は約51万人います。50歳代から患者数が大きく増えていきますが、30代や40代などでも狭心症の患者は一定数います。一般に持病があると医療保険に入りづらくなりますが、狭心症でも加入できる医療保険はあるのでしょうか?

一般の医療保険への加入は難しい

狭心症の場合、通常の医療保険への加入は難しくなります。狭心症は生活習慣病を起因とする動脈硬化を原因として発症することが多く、一度発症すると完治に至るのは難しいです。薬物による治療が多く行われますが、症状によっては入院・手術による治療も行われます。また、動脈硬化が進むことによって心筋梗塞などより重篤な心疾患を発症して入院・手術が必要となるリスクもあります。

以上のことより、狭心症の方は健康な方よりも入院・手術が必要となる可能性が高くなります。つまり、健康な方よりも給付金が支払われる可能性が高く、健康な方と同様に保険に加入できると加入者間の公平性が保たれません。それゆえ、狭心症の方は一般の医療保険に加入することが難しいのです。

なお、がん保険については狭心症であっても加入できる可能性があります。がん保険はがんの保障に特化しており、また、狭心症とがんとの間に因果関係はほとんどないと考えられているからです。せめてがんに対する保障は欲しいという場合はがん保険を検討してみるとよいでしょう。

引受基準緩和型なら加入しやすい

狭心症だと一般の医療保険に入るのは難しくなりますが、医療保険に全く入れなくなるわけではありません。引受基準緩和型の医療保険であれば加入できる可能性があります。引受基準緩和型医療保険とは、漢字の通り、保険会社が契約を引き受ける基準を緩和している医療保険で、持病や健康状態に不安があっても加入しやすくなっています。広告などで「持病があっても入りやすい」などと宣伝している医療保険のことです。

具体的にどのように入りやすくなっているかというと、健康状態に関する告知が3~5項目程度の「はい」か「いいえ」で答えられる質問になっていて、その質問にすべて「いいえ」と答えられれば申し込みが可能です(過去に保険料を払わなくて契約を解除されたなど健康状態に関すること以外で契約できないこともあります)。告知項目は保険会社によって異なりますが、以下のような内容になっています。

  • 現在入院中ですか?
  • 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
  • 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
  • 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?

※あくまでもイメージです。告知項目は保険会社によって異なります。

直近で入院・手術をしていたり、すすめられたりしている場合は引受基準緩和型医療保険でも加入は難しくなりますが、そうでなければ通常の医療保険を断られた方でも問題なく加入できる可能性があります。保険会社によって告知項目は異なるので複数の会社のものを比較してみましょう。

引受基準緩和型医療保険のデメリット

持病や既往症があっても入りやすい引受基準緩和型医療保険ですが、通常の医療保険と比較していくつかのデメリットといえる部分もあります。どのようなデメリットがあるのか紹介します。

保険料が割高

引受基準緩和型医療保険は通常の医療保険と比べて保険料が高くなっています。持病や既往症がある人は健康な人と比べて入院や手術をする可能性が高いです。つまりは保険金が支払われる可能性が高く、保険を破綻せずに成り立たせるためには通常の医療保険よりも保険料を高くする必要があるのです。通常の医療保険に加入できる方が高い保険料を払って引受基準緩和型に入る必要はないので、先に通常の医療保険の加入を検討し、加入ができなかったら引受基準緩和型を考えるのがよいでしょう。

一定期間内は給付額が半額(50%)になる商品も多い

多くの引受基準緩和型医療保険では、加入後1年以内など一定期間内に支払事由に該当した場合の給付額が50%に削減されます。狭心症とは関係ない理由で病気やケガをした場合でも給付額は半額になります。健康状態に関する告知が少ないので、保険会社のリスクを減らすためにこのような制度をとっている保険商品が多くあるのです。なお、最近ではこの保障が削減される期間がない商品も出てきています。

特約のバリエーションが少ない

引受基準緩和型医療保険では選択できる特約の種類が同じ保険会社の通常の医療保険と比べて少なくなっていることが多いです。入院や手術以外にも様々なことに備えたいと思っていても該当する特約がなく、保障をあきらめざるを得なかったり別の保険を探さなければいけなかったりすることもあり得ます。また、特約が用意されていても通常の医療保険のものよりも保険料が高く設定されていることもあります。

狭心症の推計入院患者数・平均入院日数

最後に、狭心症の年齢階級別の推計入院患者数と平均入院日数を紹介します。

推計入院患者数

単位:千人

年齢総数男性女性
30~34歳000
35~39歳000
40~44歳0.100
45~49歳0.20.10
50~54歳0.20.20
55~59歳0.40.30.1
60~64歳0.60.50.1
65~69歳1.20.90.3
70~74歳1.30.90.4
75~79歳1.510.5
80~84歳1.40.80.6
85歳以上1.50.61
不詳000
総数8.35.33.1

※推計患者数とは、調査日当日に、病院、一般診療所、歯科診療所で受療した患者の推計数です。

出典:厚生労働省「平成29年患者調査」

狭心症で入院する人は総患者数に比すると少ないですが、まったく入院しないというわけではありません。自分が入院したときに治療費の心配があるのであれば医療保険を検討しましょう。

平均入院日数

単位:日

年齢総数男性女性
30~34歳11.1915.4
35~39歳18.919.816.5
40~44歳2226.710.7
45~49歳14.21219
50~54歳12.112.611.3
55~59歳16.717.715.1
60~64歳19.82412
65~69歳16.718.713.8
70~74歳27.728.626.1
75~79歳2025.314.8
80~84歳30.636.427.4
85~89歳41.3103.220.6
90歳以上122.130.7159.6
不詳15-15
総数25.625.226.2

出典:厚生労働省「平成29年患者調査」

入院患者数が少ないのでブレがありますが、年齢が高くなるほど入院日数も長くなる傾向にあります。

まとめ

狭心症の場合、一般の医療保険に加入することは難しくなります。しかし、引受基準緩和型医療保険であれば加入できる可能性があります。直近で入院・手術をした場合や入院・手術をすすめられている場合は引受基準緩和型でも難しいですが、そうではない場合で医療保険に加入したい場合は検討してみましょう。引受基準は保険会社によって異なるので、よりよい保障内容のものを見つける意味でも、各保険会社の商品を比較してみるとよいでしょう。

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