
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)に感染することによって肝臓に炎症が起きるほか、肝硬変や肝がんなどの病気の原因になるウイルス性の肝臓疾患です。免疫機能が未熟な乳幼児のときにB型肝炎ウイルスに感染すると、ウイルスを異物と認識して排除するための中和抗体ができないため、ウイルスを排除できず、肝臓内でウイルスが増殖してやがて血液中にもウイルスが出てくるようになります。これがB型肝炎ウイルスの『キャリア』と呼ばれる状態です。では、キャリアの人は民間の保険に入れるのでしょうか?もし保険の加入時にキャリアであることを報告しなかった場合、告知義務違反になるのでしょうか?
目次
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B型肝炎キャリアだと保険加入は難しい
B型肝炎のキャリアは、無症状ですがウイルスが体内に保持されている状態です。将来的に肝硬変、慢性肝炎、さらには肝がんにも症状が進行するリスクがあり、基本的には死亡保険、医療保険、がん保険への加入は難しくなっています。
万一、死亡保険や医療保険に加入できたとしても、血液検査の結果や肝機能の状態によっては条件付きの加入となります。
医療保険と死亡保険への加入は難しい△
医療保険と死亡保険への加入は、お断りされてしまう可能性が高いです。加入できたとしても、条件付きでの加入となります。
医療保険ならびに死亡保険の加入時の告知において、以下のような過去5年から直近3ヵ月以内の健康状態、もしくは過去2年以内の健康診断・人間ドック結果を問われる項目があります。
過去の健康状態や健康診断・人間ドック結果を問う告知項目の例
◆直近三か月以内に医師による診察・検査・治療・投薬をすすめられたことがあるか。
◆過去5年以内に病気や怪我で7日以上の入院もしくは手術を受けたことがあるか。
◆過去5年以内に特定の疾病で診察・検査・治療・投薬をうけたことがあるか。
◆過去2年以内に健康診断・人間ドックで異常の指摘を受けたことがあるか。
B型肝炎キャリアの方はこれらの項目のいずれかに該当するのではないでしょうか。これらの項目に該当すると、健康な人と同じように無条件で医療保険や死亡保険に加入することが難しくなります。
医療保険について、病気や怪我での入院・手術に備える為の保障である為、肝臓に関する疾病のリスクを抱えていると加入は難しいです。
加入できたとしても特別部位不担保の条件付きの契約になる可能性が高いです。条件付きになると、保険加入後、一定期間は肝臓に関する疾患は保障されません。
死亡保険についても、謝絶=加入不可あるいは、保険料割増・保険金削減の条件付きの加入となる可能性が高いです。
ポイント
・医療保険→加入不可or特別部位不担保の条件付き加入
・死亡保険→加入不可or保険料割増・保険金削減の条件付き加入
がん保険への加入は難しい✕
B型肝炎キャリアは、発症→重症化すると肝がんへ進行するリスクがある為、がん保険への加入は謝絶=加入不可になる可能性が高いです。
がん保険の加入時の告知は、がんに関する告知内容になっています。以下の告知項目のようにB型・C型肝炎キャリアについて問われる項目や、肝臓の数値について問われる項目があります。がん化するリスクを抱えていると、がん保険への加入は難しいでしょう。
がん保険の告知項目の例
◆過去2年以内に医師による検査または診察・がん検診・健康診断・人間ドックを受けて以下の病気や所見を指摘されたことはありますか。
・B型C型肝炎キャリア
・乳房の異常
・腫瘍マーカーの異常
・細胞診・組織診の異常など
◆過去2年以内に健康診断、人間ドックを受けて肺・胃腸・肝臓・腎臓などの臓器の異常を指摘されたことがありますか。
B型肝炎キャリアでも保険加入できる?!ポイント
B型肝炎キャリアでも通常の保険に加入するには、保険商品を比較することがポイントです。
保険に加入できるかどうかの引受基準は、保険会社によって異なります。B型肝炎キャリアでA社の医療保険は加入できなかったが、B社の医療保険は条件付きで加入できた!というケースもあります。
引受基準緩和型の医療保険は持病があっても加入できますが保険料が高い・補償範囲が限定されているなどのデメリットがあります。それらのデメリットを考慮すると、条件付きでも通常の生命保険・医療保険の方が条件がいい可能性があります。
したがって、まずはいくつかの保険商品をチャレンジしてみましょう。そして、通常の生命保険に全く加入できなかった場合に、引受基準緩和型の医療保険を検討してみてください。最終的にいくつかの選択肢の中から保障内容と保険料を見比べて満足のいく保険商品を探しましょう。
ポイント
1.まずはいくつか通常の生命保険・医療保険をチャレンジ
2.引受基準緩和型の医療保険を検討
3.条件付きの生命保険・医療保険に加入できた場合、引受基準緩和型の医療保険と比較
B型肝炎キャリアも告知義務があります
注意ポイント
B型肝炎キャリアで定期的に検査していることや、肝機能や血液検査で異常を指摘された場合など、告知項目に該当することがあった場合は告知が必要になります。
症状がなくてもウイルスを保持している状態である為、将来的な肝機能障害のリスクがあります。そのリスクを抱えた人と、健康な人が同じ保険料だと平等ではなくなってしまいます。これって申告した方が良い?と思うような内容があったら担当者に確認し、きちんと告知しましょう。
B型肝炎キャリアを隠すと告知義務違反です!
注意ポイント
症状がないからといって、B型肝炎キャリアを黙って保険加入してしまうと、告知義務違反になります。
もし、B型肝炎キャリアのことを黙って加入し、肝炎で手術・入院給付金を請求しても保険契約は解除となり、給付金は支払われません。また、もし、B型肝炎キャリアのことを黙って加入し肝がんで亡くなった場合でも、死亡保険金は支払われません。
給付金・保険金を保険会社に請求しても保険会社の調査によって、バレてしまいます。保険料も返ってきませんので、B型肝炎キャリアを隠すのはやめましょう。
B型肝炎のキャリアでも入れる保険は?
B型肝炎のキャリアであることを理由に通常の医療保険への加入を断られてしまうケースもあります。しかし、「引受基準緩和型医療保険」なら加入できる可能性があります。
引受基準緩和型医療保険
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険よりも加入条件が少なく審査基準も緩やかになっています。例えば、以下のような質問に対してすべて「いいえ」で答えることができれば加入できます。
- 現在入院中ですか?
- 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
- 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
- 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?
※告知内容は保険会社によって異なります。
持病の悪化や再発も保障される
引受基準緩和型医療保険は持病の悪化や再発も保障されるのが特徴で、慢性肝炎や肝硬変になり入院や手術をした時も保険金を受け取ることができます。責任開始日前に医師から入院・手術をすすめられていた場合は保障の対象とはなりませんが、万が一の時の手術費用や入院費用に備えたい方には加入を検討してみましょう。
保険料や保障額に注意
加入条件が緩く入りやすくなっている分、保険料が割高になっていて、加入してから一定期間は保障額が50%になる商品もあります。肝臓とは関係がない病気・ケガによる入院や手術であっても保障額が減らされてしまうので注意しましょう。しかし最近では保障が削減される期間がなく、加入直後から100%の保障を受けられる商品も出てきています。
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無選択保険
無選択保険は、健康状態に拘わらず加入することができる保険です。引受基準緩和型医療保険の加入を断られた人でも入りやすいですが、保険料が高く、保障対象外となる病気もあります。受け取れる保険金や給付金の上限額が低いため、保障内容に対して高額な保険料を支払う必要があるか考えましょう。
B型肝炎のキャリアと診断されていても、いきなり無選択保険に加入しようとせずに、まずは通常の医療保険や引受基準緩和型医療保険に加入できるか確認するとよいでしょう。
まとめ
B型肝炎のキャリアは無症状の場合も多いですが、もし過去の健康診断でキャリアだと診断された場合は、医療保険の加入が難しくなります。もし医療保険への加入を検討している場合は、症状の有無に拘わらず必ず保険会社に申告しましょう。
もし通常の医療保険への加入を断られてしまった場合は、保険料が割高になってしまいますが引受基準緩和型の医療保険も検討してみてはいかがでしょうか。
