介護保険のコラム

介護が必要になった原因で多いのは?

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医療技術の進歩などにより平均寿命が延びてきましたが、それに伴い介護が大きな問題となってきています。要支援あるいは要介護と認定された人の数は「介護保険事業状況報告 月報(暫定版)」によると2019年10月末現在で約668万人となり、2014年10月末の約600万人の約1.1倍、2009年10月末の約479万の約1.4倍とここ10年でも大きく増えています。介護が必要となった人はどのような原因でそのようになったのでしょうか。

介護が必要になった原因は?

平成28年国民生活基礎調査より介護が必要となった主な原因について要介護度別・男女別に紹介します。

要介護度別介護が必要になった主な原因

介護が必要になった主な原因について、要介護度別に上位3位まで紹介します。

介護が必要となった主な原因(要介護度別)
要介護度第1位第2位第3位
総数認知症18.0%脳血管疾患
(脳卒中)
16.6%高齢による衰弱13.3%
要支援1関節疾患20.0%高齢による衰弱18.4%脳血管疾患
(脳卒中)
11.5%
要支援2骨折・転倒18.4%関節疾患14.7%脳血管疾患
(脳卒中)
14.6%
要支援者関節疾患17.2%高齢による衰弱16.2%骨折・転倒15.2%
要介護1認知症24.8%高齢による衰弱13.6%脳血管疾患
(脳卒中)
11.9%
要介護2認知症22.8%脳血管疾患
(脳卒中)
17.9%高齢による衰弱13.3%
要介護3認知症30.3%脳血管疾患
(脳卒中)
19.8%高齢による衰弱12.8%
要介護4認知症25.4%脳血管疾患
(脳卒中)
23.1%骨折・転倒12.0%
要介護5脳血管疾患
(脳卒中)
30.8%認知症20.4%骨折・転倒10.2%
要介護者認知症24.8%脳血管疾患
(脳卒中)
18.4%高齢による衰弱12.1%

※熊本県を除く
出典:平成28年国民生活基礎調査

介護が必要となった人の18.0%が認知症を主な原因としていて、要介護者に絞ると24.8%とその割合はさらに増加します。2025年には65歳以上高齢者の5人に1人は認知症になるとの推計もあり、認知症および介護について各家庭でも備えていくことが必要となります。

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また、何らかの疾患ではなく骨折・転倒が上位に入ってきているのも目につきます。年を取るにつれて転倒しやすくなるのに加えて骨粗鬆症などで骨が弱くなって骨折しやすくなります。足の付け根である大腿骨頸部を骨折すると起立や歩行ができなくなり、寝たきりにつながります。転倒・骨折をしないように食事や運動に気を付け、家の中の障害物を除いたり手すりを付けたりして転倒しない環境づくりも行うことが大切です。

男女別介護が必要になった主な原因

続いて、介護が必要になった主な原因について、男女別に上位5位まで(その他、わからない、不詳を除く)紹介します。

介護が必要になった主な原因(男女別)
総数男性女性
1認知症18.0%脳血管疾患
(脳卒中)
25.7%認知症20.0%
2脳血管疾患
(脳卒中)
16.6%認知症14.2%高齢による衰弱15.1%
3高齢による衰弱13.3%高齢による衰弱9.9%骨折・転倒14.9%
4骨折・転倒12.1%骨折・転倒6.7%関節疾患12.8%
5関節疾患10.2%心疾患
(心臓病)
5.2%脳血管疾患
(脳卒中)
11.8%

※熊本県を除く
出典:平成28年国民生活基礎調査

男女合計の介護が必要になった主な原因で多いのは認知症、脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱の順ですが、男性のみだと認知症よりも脳血管疾患(脳卒中)の方が多く、女性のみだと認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒の順になります。

男性は特に脳血管疾患(脳卒中)の割合が高くなっているので生活習慣に気を付ける必要があります。減塩やバランスの良い食事を心がけ、仮に高血圧の診断を受けた場合は放置せずに適切な治療を行っていくことが大切です。女性は認知症の割合が高いほかに骨折・転倒や関節疾患の割合が高くなっています。転倒しないような環境を整えるほか、食事・運動に気を付けて丈夫な骨をつくるように心掛けましょう。

どれくらいの人が介護が必要になる?

一体どれくらいの人が介護が必要な状態になるのでしょうか?要支援・要介護と認定された人を介護が必要な人と定義した場合、平成28年度末現在で632万人が介護が必要となっています(平成28年度 介護保険事業状況報告(年報)より)。介護が必要な632万人のうち、65歳以上の人は619万人(男性189万人、女性429万人)、40歳~65歳未満の人が13万人(男性7万人、女性6万人)です。65歳以上に限定すると、全国平均で18%の人が介護が必要となっています。

介護にかかる費用は?

介護が必要となった場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか。生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成30年度によると、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計が平均69万円、月々の費用が平均7.8万円です。また、同出典によると、介護期間の平均は54.5カ月(4年7カ月)となっています。ここから、介護に必要な費用は合計で69万円+7.8万円/月×54.5カ月=494.1万円となります。

一度に500万円近くの費用が必要になるわけではありませんが、介護費用としてこれくらいの支出をして大丈夫なように家計を設計する必要があります。また、介護の平均期間で計算しましたが、介護期間が長引くほど必要な介護費用も増えていきます。同じ調査では介護期間が10年以上と回答した人が14.5%も存在しています。

介護を行った期間
6カ月未満6カ月~1年未満1~2年未満2~3年未満3~4年未満4~10年未満10年以上不明平均
6.4%7.4%12.6%14.5%14.5%28.3%14.5%1.7%54.5ヵ月
(4年7ヵ月)

出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成30年度

まとめ

介護が必要になった主な原因は多い順に認知症、脳血管疾患(脳卒中)、高齢による衰弱です。認知症は高齢化の進展とともに身近な存在となってきています。2025年には65歳以上の5人に1人は認知症となることが推計されており決して他人ごとではありません。介護には多くの費用が必要となりますので、生活習慣などに気を付けるとともに費用負担についてどうするのか考えておくことが大切です。

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