がん保険には他の生命保険・医療保険と同じように終身型と定期型があります。もちろんどちらのタイプにもメリット・デメリットの両方があるのですが、どちらのタイプを契約すればよいのでしょうか。終身型と定期型の違いやそれぞれについてどのような人が向いているのか紹介します。がん保険選びの参考にしてください。
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終身型と定期型の違い
終身型がん保険と定期型がん保険の違いは主に保険期間の長さと保険料にあります。また、保険期間の長さの違いから保障内容の見直しのしやすさにも違いがあります。
保険期間の長さの違い
終身型がん保険は名前の通り、保険を解約するまで保障が一生涯にわたって続きます。一方で定期型がん保険は、5年や10年などの保険期間が定められています。満期を迎えたら更新することができるのでその後の保障が全くなくなるというわけではありません。ただし、契約更新できる上限年齢が80歳や90歳などと定められているので長生きした場合は一生涯保障を受けるということはできません。
保険料の違い
終身型がん保険は更新がないので契約したときに決まった保険料を払い続けます。年齢が上がっても保険料は上がりませんが、特に若いうちは定期型に比べて保険料が割高です。
定期型がん保険は更新のたびにその時点での年齢や保険料率で次の保険期間の保険料が決まります。一般に年齢が高いほど保険料も高くなるので、更新のたびに保険料が高くなっていくことになります。契約当初は終身型と比べて保険料が割安ですが、高齢になっても更新を続けるのならば定期型よりも終身型の方が保険料総額は安くなるでしょう。
保障内容の見直しのしやすさ
終身型がん保険は満期がないので契約した当時の保障内容のまま契約し続けることが多いです。一方で定期型がん保険は満期という保障内容の見直しのタイミングが定期的に訪れます。終身型がん保険は保障内容の見直しがしづらいので、将来的にも安心できる保障内容なのか、あるいは自分が入っている保険の保障内容が時代に合わないものになったらどうするのか契約時にしっかりと検討する必要があります。
終身型がん保険が向いている人
終身型がん保険が向いているのは生涯にわたってがんに対する保障が欲しい人です。がんは年齢が高いほど罹患率も高くなります。定期型の場合、更新のたびに保険料が上がり、更新できる上限年齢も定められているので生涯にわたって保障が欲しい場合には向きません。
また、現役のうちに保険料を支払い終えたいという場合も終身型のがん保険が向いています。終身型がん保険の中には60歳までなどの短期払いが可能なものもあります。ただし、1回当たりの保険料負担は上がるので途中解約せずに支払い続けられるか契約時によく検討する必要はあります。
定期型がん保険が向いている人
定期型がん保険が向いているのは、子供が独立するまでや貯蓄が十分に貯まるまでなど一定期間のみ保障が欲しい人です。がん保険は必ず入らなければいけないものではなく、貯蓄等が十分にあるのであれば不要です。先進医療等を受けなければ公的保険制度で費用負担も現実的な金額に収まります。そのため、子供に費用が多くかかるうちや貯蓄が十分にないうちのみ保険で備えたいという場合には、定期型がん保険がおすすめといえます。
まとめ
がん保険には終身型と定期型があり、それぞれで向いている人が違います。終身型がん保険が向いているのは一生涯の保障が欲しい人や現役の間に保険料を払い終えたい人です。一方で、定期型がん保険が向いているのは子供が独立するまでや貯蓄が十分に貯まるまでといった一定期間のみがんに対する保障を厚くしたい人です。どちらかの方が一方的に良いということはないので、がん保険に入る目的を明確にしてその目的に合ったがん保険を選ぶようにしましょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。