がん保険の診断給付金とは、がんと診断されたときに給付される給付金です。がんとは、「悪性新生物」のことを言います。がんの芽ともいえる「上皮内新生物」と診断された場合は、保険商品によって診断給付金が出なかったり減額されたりする場合もありますので、保険契約の時には、給付の条件を確認しておきましょう。
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がん保険の診断給付金
申請方法
診断給付金の受取方法は、書類を保険会社から取り寄せるか保険会社の公式サイトからダウンロードした用紙を、必要書類と一緒に送付して申請します。近年では、オンライン上で手続きが完了できる保険会社も増えており、証券番号や名前、保険金の受取口座等をフォームから入力し、必要書類の写真やスキャン画像を添付して送信する事によって手続きを完了することができるなど請求が簡単になっています。申請方法のサービスが広がっていますので、自分の契約している保険会社にどのような申請方法があるか確認しておきましょう。
支払いのタイミング
請求書と必要書類が保険会社に届いてから、給付金が振り込まれるまでのタイミングは保険会社によってさまざまなようです。各保険会社で規定が決まっているようですので、どのくらいで給付金が指定口座へ振り込まれるのか契約の保険会社に確認しましょう。
一時金の金額と使い道
診断給付金は、がんと診断されれば受け取れますが、使い道は自由です。受取金額は、100万円や200万円など、がん保険のタイプや契約内容によってさまざまです。治療費に限らず入院費用や生活費など、費用の心配をできるだけ軽減し、治療に専念するための資金として活用できます。
がんと診断されると、今後の治療費にどれくらい費用がかかるのか、入院はどれくらい必要か、治療の間の生活費は大丈夫か、など心配になることも多いでしょう。そのような時にまとまったお金が比較的早期に手にできるので、費用面においてとても心強いでしょう。
注意点
給付金を申請しても申請情報に不備があったり、告知義務違反などのルールに反していたりした場合は給付金が支払われないことがあります。また、支払事由にあたらなかった場合はもちろん給付金は支払われません。支払条件は契約しているがん保険によってそれぞれ異なります。がんと診断されても入院を開始しないと診断給付金を受けとれない保険もあるなど注意が必要です。どのような場合に給付対象となるのか事前にしっかりと確認しておきましょう。
多くのがん保険の場合、「上皮内新生物」と診断された場合は、診断給付金の支払額が少なかったり、給付の回数が決まっていたり、受け取れなかったりするなど保障内容が薄くなっていることが多いため注意しましょう。また、2回目以降の支払いルールについても細かく定義されているようですので確認しておきましょう。
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がん保険の免責期間について
がん保険は、一般の生命保険と違い契約後3か月または90日の待機期間と呼ばれる免責期間が設けられています。この免責期間にがんと診断されても保障は受けられません。したがって、診断給付金も受け取る事ができず、がん保険の契約そのものが無効となってしまいます。免責期間は、がんは発病していても自覚症状がないことが多いため、契約の公平性を保つために設けられています。しかし、近年では、免責期間が設けられていない商品も存在するようですので免責期間についてもチェックしましょう。
診断給付金に税金はかかりません!
がん保険の診断給付金は、非課税の扱いとなります。病気やケガを原因とした給付金は課税されません。同じように、入院給付金、手術給付金、通院給付金、障害給付金、高度障害給付金、などは原則非課税となり申告も不要です。しかし、医療費控除を受ける場合には、確定申告で病院に支払った医療費から給付金で補填した分は差し引かなくてはいけないため注意が必要です。給付金の受取人が本人ではなく、配偶者や生計を同じくする親族のケースでも、非課税の扱いとなります。
がん診断給付金の必要性
がん保険の保障内容に診断給付金があれば、がんと診断されたら給付金を受け取る事ができます。診断給付金は、その後の治療費や医療費、生活費に利用する事ができるので経済的に助かる面が大きいでしょう。長期で入院した場合は、食事費用や差額ベッド代など費用が嵩んでしまう事も考えられます。しかし、近年では、がん患者でも入院より通院治療を行っている割合が増加しており、抗がん剤治療や放射線治療などの通院で行う事が可能な治療がメインとなっています。通院給付金や入院給付金が充実しているがん保険であれば、診断給付金が必要ない場合もあるでしょう。
診断給付金が保障内容に含まれている場合は、保険料も当然高くなります。診断給付金は契約にもよりますが多くは「50万円」「100万円」「200万円」といったまとまった金額で設定している事が多いようです。まとまった大きな金額の給付はとても助かりますが、月々の保険料を考え、診断給付金の額を貯蓄で賄えるようでしたら、診断給付金がないがん保険を選択することも考えてみてもよいかもしれません。進化する治療方法に契約しているがん保険の保障内容で対応できるのか一度見直してみましょう。