がん保険のコラム

がん保険の選び方のポイントは?

投稿日:2020年6月19日 更新日:

がんに備えるためにがん保険に入ろうと思っても、日本では様々な保険会社ががん保険を販売しており、どのように選べばよいのか迷ってしまうこともあると思います。どのようにがん保険を選べばよいのか、その選び方のポイントを紹介します。

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がん保険にはどのような保障がある?

一口に「がん保険」といってもその保障内容は様々で、保険商品ごとにどの保障を重視しているのかが異なります。がん保険にはどのような保障があるのか、基本的な保障内容を紹介します。

給付金 内容
診断給付金(診断一時金) がんと診断確定した場合にまとまった金額の一時金を受け取れる。受け取れるのは1回のみというタイプと期間を開ければ複数回受け取れるタイプがある。
入院給付金 がんの治療を目的として入院すると入院日数に応じた金額が受け取れる。医療保険とは異なり入院日数の制限がないことが多い。
手術給付金 がん治療を目的として所定の手術を受けた場合に給付金を受け取れる。
放射線治療給付金 がんの治療を目的として所定の放射線治療を受けた場合に給付金を受け取れる。治療を受けた月ごとに一定額受け取れるという形が多い。
抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 がんの治療を目的として所定の抗がん剤やホルモン剤による治療を受けた場合に給付金を受け取れる。治療を受けた月ごとに一定額受け取れるという形が多い。
通院給付金 がん治療のために通院したときに通院日数に応じた給付金を受け取れる。がん治療を目的とした入院が通院の前後に必要なものも多い。
先進医療給付金 がん治療を目的として先進医療を受けた時に、その技術料と同額を受け取れる。通算で2000万円などの限度があることが多い。

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がん保険の選び方のポイントは?

基本的な保障内容が分かったところで、どのようにがん保険を選んでよいのか、そのポイントを紹介します。

終身か定期か

がん保険は保険期間(契約期間)が一生涯の終身タイプのものと5年や10年などと定められている定期タイプのものがあります。定期タイプのものでも80~90歳などの一定の年齢までは更新できるのですぐに保障がなくなってしまうわけではありません。

保険料に着目した場合、終身タイプのがん保険は更新がないので契約したときに決まった保険料を払い続けます。年齢が上がっても保険料は上がりませんが、特に若いうちは定期タイプのものに比べて保険料が割高です。一方で定期タイプのがん保険は若いうちは保険料が安く済みますが、更新のたびに保険料が上がっていくことになります。高齢になっても加入し続けるのであれば、終身タイプのものの方が保険料総額が安くなることも多いです。

生涯にわたってがんに対する保障が欲しい人は終身タイプのものを、現役で働いているうちや貯金が貯まるまでなどのように一定期間のみ保障が欲しい場合は定期タイプのものを選ぶとよいでしょう。

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給付金を受け取れる条件

がん保険は同じあるいは似たような名前の給付金でも商品によって受け取れる条件が異なる場合があります。受け取れる額の大きさや保険料だけでなく、必ず受け取れる条件についても確認しておくようにしましょう。

また、入院給付金については少し注意が必要です。というのも、がんは入院ではなく外来で治療することが増えてきており、一度も入院せずにがん治療を行うこともあるからです。また、入院日数も昔と比べて減ってきています。このことからすると、条件ががんの診断確定という、その後の治療がどのようなものでも給付金を受け取れる診断給付金を重視するのがよいかもしれません。

悪性新生物の入院・外来受療率(人口10万対)

給付金を受け取れる回数や日数

給付金は条件を満たしたら制限なく受け取れるのではなく、診断給付金を受け取れる回数や通院給付金を受け取れる日数などに上限が設けられていることがあります。例えば、診断給付金が1回のみしか受け取れない場合はがんが再発したときには給付金を受け取ることができません。1度がんになったら亡くなってしまうという時代でもないので、再発に備えるためにも複数回受け取れる方がよいでしょう。また、複数回受け取れる場合も2年に1回や1年に1回などの条件が異なりますので注意しましょう。

上皮内新生物への保障

世間の認識でいう「がん」は大きく「悪性新生物」と「上皮内新生物」の2つに分かれます。「がん」と聞いて一般に多くイメージされるのが「悪性新生物」で、腫瘍が上皮内にとどまっていて細胞の奥深くまで達していないものを「上皮内新生物」といいます。上皮内新生物はがんの芽のようなイメージです。

がん保険では商品によっては上皮内新生物への保障が少なく設定されているものがあります。上皮内新生物の段階では命の危険性は少ないですし、大掛かりな手術も必要がないことが多く、治療費もあまり高額にはならないからです。そのため、保険料が同じであれば保障は手厚い方がよいですが、そうでなければそれほど神経質になる必要はないかもしれません。

ただし女性の場合、乳房に腫瘍ができると上皮内新生物であっても治療後に乳房再建術を受ける必要があったり術後の抗がん剤治療・ホルモン剤治療が必要になったりすることもあります。そのことを考えると女性の場合は上皮内新生物に対する保障も気にかけておいた方がよいかもしれません。

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先進医療に対する保障

がん保険では先進医療に対する保障をつけられることが多いです。先進医療の技術料は健康保険が適用されずに全額自己負担となってしまいます。特に高額なものとして重粒子線治療があり、その技術料は医療機関でも異なりますが260万円から300万円程度となっています。こうした高額な費用がかかる先進医療を受ける確率はかなり低いのですが、先進医療に対する保障をつけておくと、実際に選択肢としてあがってきたときに費用の心配をせずに治療を受けることができます。

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保険料払込期間

終身タイプのがん保険の場合、保険料を支払う期間を終身とするか、60歳までなど一定の期間ですべて払い終えてしまうか選べる場合があります。月々の保険料は終身払いの方が安いのですが、そうすると定年後に収入が減った後も保険料を支払い続ける必要があります。

契約する保険の乗り換えはするつもりがなく、定年後は保険料の支払いはしたくないという場合は短期払いの方が、月々の保険料は安くしたい、よりよい保険が出たら乗り換えたいという場合は終身払いの方が向いているとはいえるでしょう。

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医療保険ではダメ?

がんに対する保障はがん保険だけでなく医療保険にもあります。がん以外の病気にも備えることができる医療保険ではいけないのでしょうか。

がん保険はがんに特化している分、医療保険よりもがんに関して手厚い保障を受けることができます。がん治療は入院・手術だけでなく通院による治療も多く、通常の医療保険では対応しきれない場合があります。また、外観ケアなど治療以外に対しても給付金を受けられるものもあります。

また、医療保険にがん特約をつけてがんに対する保障を手厚くする場合、保険の見直しがしづらくなってしまいます。がん治療は日々進歩しており、昔は入院に対する保障が中心であったがん保険が診断給付金や治療給付金を重視する形に変わってきたように、将来的には現在必要とされている保障があまり役に立たなくなる可能性があります。そうなった場合、がん保障の見直しが必要となりますが、医療保険の特約でがん保障を手厚くしていた場合は医療保険自体を見直すか、別途時代に合ったがん保険に入る必要が出てきます。

こうしたがんに対する保障の手厚さや将来的な見直しのしやすさを考えると、医療保険ではなくがん保険に加入する意味も出てくるでしょう。

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まとめ

がん保険といっても様々な商品があり、簡単に選ぶということは難しいです。どのような場合にどれだけの給付金を受け取ることができるのかしっかりと確認して選ぶようにしましょう。そして、入院による治療が減ってきたように将来的には現在の標準的な治療に対する保障があまり重視されなくなってくる可能性があります。そうしたことも見越して、保障内容の見直しのしやすさも考慮に入れておくとよいでしょう。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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