積立保険のコラム

独身の貯金額の平均・中央値は?年齢別・年収別に紹介!

投稿日:2019年12月20日 更新日:

独身の人はどれくらい貯金しているのでしょうか?独身の場合、基本的に自分のためだけにお金を使うので、自由にお金を使ってしまってほとんど貯金がないという人もいるし、将来のことを考えてしっかりと貯金しているという人もいると思います。独身の場合の貯金額の平均と中央値について、年齢別と年収別で紹介します。

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独身の貯金額の平均値と中央値は?

独身の方の貯金額の平均値・中央値はいくらなのか、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より紹介します。なお、銀行預金だけでなく生命保険や株式なども含んだ金額であることに注意してください。

中央値とは

貯金額の平均値・中央値の紹介の前に、中央値とは何かについて説明します。

中央値とは、データを小さい順(あるいは大きい順に)に順番に並べた時に真ん中に位置する値のことです。例えば、「100、200、200、300、5,000」という5つの数字の場合、中央値は3番目の値の200になります。データの個数が偶数の場合は真ん中に近い2つの値の算術平均が中央値です。「 100、200、200、300、400、5,000 」の場合、200と300の平均の250が中央値となります。

平均値は一部に極端な数値があるとその数値に大きく影響されてしまい、感覚的な「真ん中」とはずれてしまいます。例えば、上の例で出した「100、200、200、300、5,000」の場合の平均値は1,160と2番目に大きい300の4倍近い数値となってしまいます。貯金や年収なども平均を使うと一部の貯金額や収入がきわめて大きい人の影響を受けてしまうので、平均とともに中央値も紹介されることが多いです。

年齢別貯金額

年齢代別の金融資産保有額の平均および中央値は以下の通りです。

単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
平均 中央値
20歳代 121万円 9万円
30歳代 594万円 100万円
40歳代 559万円 47万円
50歳代 1391万円 80万円
60歳代 1468万円 210万円

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

中央値を見ると100万円でも持っていれば60歳代を除いて上位50%の貯蓄額を持っているということになります。貯金が全くないという人はまずは100万円を目指して貯金を開始してみてはいかがでしょうか。

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年収別貯金額

続いて年間収入別の金融資産保有額の平均および中央値を紹介します。

単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
年間収入 平均 中央値
収入はない 318万円 0万円
300万円未満 663万円 50万円
300~500万円未満 1019万円 200万円
500~750万円未満 1943万円 600万円
750~1000万円未満 3837万円 2260万円
1000~1200万円未満 634万円 5万円
1200万円以上 17011万円 4095万円
無回答 349万円 488万円

※各区分の回答数は「収入はない」が224、「300万円未満」が1,394、「300~500万円未満」が612、「500~750万円未満」が216、「750~1000万円未満」が29、「1000~1200万円未満」が11、「1200万円以上」が11、「無回答」が3です。年間収入750万円以上の回答数が少なくなっていることにご注意ください。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

やはり、収入が大きいほど金融資産保有額も増える傾向にあるようです。しかし、大きな収入があっても必ず貯蓄ができているわけでもありません。同調査では年間収入1200万円以上でも金融資産を保有していないと回答した人も1名存在しています。お金をしっかりと貯めていくのには、収入から先に貯金分を引いて残りの金額で生活していく「先取り貯金」の考え方が大切です。

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いくらを目標にしている?

同じく、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」から年齢別と年間収入別の金融資産目標残高を紹介します。みんなはどのような金額を目標としてお金を貯めているのでしょうか。

年齢別目標残高

平均 中央値
20歳代 1465万円 500万円
30歳代 2933万円 1000万円
40歳代 2651万円 1000万円
50歳代 2908万円 1000万円
60歳代 2845万円 1000万円

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

20歳代を除いて中央値が1000万円という結果になりました。1000万円というのは1つの大台として意識される数字のようです。

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年間収入別目標残高

年間収入 平均 中央値
収入はない 1688万円 500万円
300万円未満 1669万円 800万円
300~500万円未満 2781万円 1800万円
500~750万円未満 4982万円 3000万円
750~1000万円未満 7832万円 6000万円
1000~1200万円未満 5188万円 5000万円
1200万円以上 3244万円 1000万円
無回答 1033万円 1000万円

※各区分の回答数は「収入はない」が224、「300万円未満」が1,394、「300~500万円未満」が612、「500~750万円未満」が216、「750~1000万円未満」が29、「1000~1200万円未満」が11、「1200万円以上」が11、「無回答」が3です。年間収入750万円以上の回答数が少なくなっていることにご注意ください。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

年間収入にあわせて目標の金融資産残高も増えていくようです。貯金を始めようと思うけれども特に目標はないという場合はこういった数字を参考にしてみるのもよいかもしれません。

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まとめ

単身世帯の年齢別と年間収入別の金融資産保有額と目標の金融資産残高を紹介しました。収入が増えるほど貯蓄額や目標額も増えていく傾向にあるようです。しかし、収入が多くてもその分だけ使ってしまえばお金は貯まっていきません。貯金を増やしていきたいという場合は収入から先に貯金額を引いて残りで生活する「先取り貯金」の考え方でコツコツと貯めていくのが大切です。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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インズウェブ

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