毎月の給料はすべて使ってしまって貯金ゼロ、このままではいけないと感じているけれどもどうやってお金を貯めたらいいのか分からない、という方はいませんか?貯金ゼロから脱却して将来のためにお金を貯める方法を紹介します。
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貯金ゼロの人はどれくらいいる?
世の中的に貯金ゼロの人はどれくらいいるのでしょうか。金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」から世帯主の年齢代別に金融資産を保有していない世帯の割合を紹介します。
金融資産非保有世帯の割合
世帯主の年齢 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
20歳代 | 43.9% | 36.8% |
30歳代 | 34.0% | 28.4% |
40歳代 | 40.4% | 26.8% |
50歳代 | 38.3% | 27.4% |
60歳代 | 33.3% | 21.0% |
※ここでいう金融資産について、調査票には『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く』と表記されています。
調査結果から非常に多くの世帯が将来に備えての蓄えがないことがわかります。しかし、これを見て「仲間がたくさんいる」と安心してはいけません。金融庁から公表された、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」によると、平均的な高齢夫婦無職世帯では毎月の赤字額は約5万円で、20 年で約 1300 万円、30 年で約 2000 万円の金融資産の取崩しが必要になります。しかもこれは介護費用や住宅リフォーム費用などの特別な支出を含んでいない金額です。老後の生活に困窮しないためにも貯金ゼロからは脱却する必要があります。
貯金を行うにはまずは家計の収支を把握しよう
貯金ゼロから貯金を行うには収入を増やすか支出を減らす必要があります。まずは月にどれくらいの収入があり、何にどれだけのお金を使っているのかを把握しましょう。特に支出の状況を把握することが大切です。急に収入を増やすことは難しいですが、無駄遣いを減らしたり固定費の見直しをしたりすることで支出は減らすことができます。
家計簿をつける習慣がなくて何にいくら使っているのかすぐには分からないという人は、まずは1か月でいいので家計簿をつけるところから始めてみましょう。家計簿アプリを利用すれば電卓をたたかなくても簡単に項目ごとの支出がわかります。
支出の内訳が分かったら削れる部分はないか確認してみましょう。
支出を削れないか確認しよう
何にどれだけの支出をしているのか把握したら削れる費用はないか確認してみましょう。以下に削る支出の候補を紹介します。削れる金額が大きいものも小さいものもありますが、小さなものでも積み上げれば大きくなりますので、額の大小にかかわらず削れないのか確認してみましょう。
通信費
固定回線やスマホの通信費に多くのお金を使っていませんか?ありがちなのが、不必要な有料のオプションに加入し続けていることです。請求額の内訳を確認して使っていないオプションを契約していないのか確認してみましょう。また、スマホについて大手キャリアから格安SIMに変更することも検討してみましょう。月の通信量にもよりますが、毎月数千円節約することができる場合もあります。
自動車保険料
自動車保険についても見直しましょう。代理店型の自動車保険に入っている場合、ネットで契約するダイレクト型の自動車保険に変更することで保険料を安くできる可能性が高いです。自動車保険一括見積もりサービスなどを利用して各保険会社の保険料を比較してみましょう。
電気代
電気代は契約アンペア数を変えたり電力会社を変えたりすることで安くすることができます。アンペア数については10A下げることで月に数百円ですが基本料金を削減できます。ただし、アンペア数を下げると同時に使える家電の数が減るので注意が必要です。また、関西・中国・四国・沖縄は基本料金制ではないので除きます。
アンペア数による節約以外にも電力会社の変更で電気代を安くすることができます。電力自由化で東京電力や関西電力などの地域の大手電力会社以外とも契約できるようになりました。基本料金や従量料金の単価が安い電力会社に切り替えることで電気代を安くすることができます。
有料の会員制サービス
あまり利用していない有料の会員制サービスがあるのならば思い切って解約することも考えましょう。複数の動画配信サービスを契約しているけど、ほぼ一つのサービスしか利用していないという場合や何カ月も通っていないジムの契約がある場合などは解約できないか考えてみましょう。
年会費がかかるクレジットカード
年会費がかかるクレジットカードを契約している場合は本当にそのクレジットカードが必要か考えてみましょう。ただ見栄のために契約しているのであれば、クレジットカードのステータスが低いことよりも貯金がないことの方が恥ずかしいので解約してしまいましょう。
住宅ローンの金利
住宅ローンを借りている場合、より金利が低い金融機関で住宅ローンの借り換えができれば毎月の返済額を減らすことができます。しかし、住宅ローンの借り換えには数十万円の手数料がかかります。手数料を支払っても借り換える価値があるのか事前にシミュレーションをする必要があります。また、手数料分を上乗せして借入することができなければ自己負担が必要です。貯金ゼロでは支払うことは難しいのである程度貯金が貯まった後にさらに節約する方法と考えてもよいでしょう。
支出を削ったら貯蓄に回そう
支出を削ったら削った金額をそのまま貯蓄に回しましょう。ここで重要なのが、「自動的」に「簡単に崩せない場所」に貯蓄をすることです。自分で貯金用の口座や貯金箱に移動させるのは、忙しさにかまけて忘れてしまったり、急な出費があった時に取り崩して補てんしないままになってしまったりして思うように貯まりません。「自動的」に「簡単に崩せない場所」に貯蓄をする仕組みを作りましょう。
この仕組みづくりとして使いやすいのが、勤務先の財形貯蓄、銀行の積立定期預金、積立保険です。いずれも自動的にお金を貯めることができ、貯めたお金を崩すにはひと手間必要です。積立保険についてはできるだけ不必要な保障をつけないように気をつけましょう。保障が大きいほど貯蓄性は薄れていきます。
お金が貯まる仕組みを作ったら後は勝手にお金が貯まっていきます。一刻も早く貯金ゼロから抜け出すためにもこの後すぐに行動を開始しましょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。