貯金が苦手で貯めようと思っても貯まらない…という人も多いのではないでしょうか。しかし、貯金が苦手だからといって、まったく貯めなくてもよいというわけにはいきません。どうして貯金ができないのか、その典型的な原因と貯金が苦手でもお金を貯めるコツについて紹介します。
目次
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貯金ができない原因は?
なぜ貯金ができないのか、その典型的な原因について紹介します。
生活費の余った分を貯金している
生活費の余った分を貯金するという方法だとついつい使いすぎてしまって結局貯金できないということになりがちです。収入から先に貯金分を引いて残った金額で生活をするようにしましょう。先取り貯金と呼ばれる方法です。
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先取り貯金をすることによって毎月安定して貯金をすることができます。ただし、貯金する金額が多すぎるとすぐに破たんしてしまいます。最初は1万円や2万円などの金額から始めて慣れてきたら貯金額を増やすとよいでしょう。
生活費と貯金を分けていない
生活費として普段使うお金と貯金を一緒の口座に入れていませんか?もしそうであるならば貯金用の口座を用意して生活費とは分けるようにしましょう。生活費と貯金が一緒になってしまっていると、ついつい貯金用のお金も使ってしまってなかなかお金が貯まりません。
また、貯金用の口座については簡単に引き出してしまわないようにすることも大切です。定期預金や貯蓄型の保険などお金を手にするのにひと手間必要なところにお金を貯めていくのも効果的です。
先の支出予定を把握していない
既に決まっている支出の予定があるのにそれを把握していなくて使いすぎてしまい、結果的に貯金を崩すことになるというケースもありがちです。支出の予定が決まったらその分は別に分けておくなどお金を確保しておくことが大切です。また、賃貸に住む場合の更新費用や火災保険料、車を持っている場合の車検費用など数年に1度などの出費も忘れてしまわないようにメモをしておきましょう。
目標が高すぎる
貯金が苦手だという人は目標が高すぎるということもよくあります。目標を高く持ちすぎて早々と失敗したり、少額では意味がないと貯金をしなかったりします。手取りの10%というような金額や、それでも厳しければ月5000円や1万円など小さな金額からでもよいので確実にコツコツと貯めていきましょう。
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また、貯金を始める前に支出を細かく把握しようとして結局できず、そもそも貯金に至らないこともあります。確かに貯金をするのに支出を把握するのは大切なのですが、1円単位で把握しなければ貯金できないということはありません。貯金を続けられそうな金額を把握できる程度の精度でも大丈夫です。
貯金を成功させるためのコツは自動化!?
貯金ができない原因を解消すれば貯金ができるようになるはずです。しかし、普段の生活習慣を変えるような方法を継続的に行うのは難しいです。そこでおすすめなのが貯金を自動化することです。一度貯金できる仕組みを作ってしまえば後は自動的にお金が貯まっていきます。
貯金を自動化するための手法について紹介します。
1.貯金額を決める
毎月いくら貯めるのか貯金額を決めましょう。この金額の設定に無理があると失敗してしまうので、あまり欲張らないようにしましょう。1年で100万円など目標金額がある場合はそれを1か月あたりの金額にしたものにするとよいですが、特にない場合は手取りの20%などのように決めるとよいでしょう。慣れないうちは月に1万円などの金額から始めてみて、慣れてきたら額を増やすという形もおすすめです。
2.貯金用の口座を用意する
生活費を入れておく口座とは別に貯金用の口座を用意しましょう。いくら貯金できているのか、いくら使ってもよいのかということが明確になります。新しく口座を開くという場合は次で紹介する定額自動入金サービスが使えるようなネット銀行を選ぶとよいでしょう。
3.定額自動入金サービスなどを設定する
1.で決めた貯金額が毎月自動的に貯まっていくように設定します。ネット銀行などにあるような定額自動入金サービスを使えば、毎月自動的に一定額が生活費用の口座から貯金用の口座に引き落とされます。引き落としという形になるので生活費用の口座で振込手数料がかかるということはありません。
定額自動入金サービスが使えないという場合は、生活費用の口座で定額自動送金サービスを設定できないか確認してみましょう。毎月一定額を指定した口座に振り込むことができるサービスです。ただしこちらは振込手数料がかかってしまうことがあるので注意しましょう。
4.残ったお金で生活する
生活費用の口座に残った金額で生活しましょう。貯金用の口座に手を出さなければ毎月自動的に一定額は貯まっていくことになります。考え方としては先取り貯金と同じです。
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銀行預金以外にも目を向けよう
銀行の預金口座に貯金していくことをベースにして説明してきましたが、自動的に一定額を貯めていくのであれば銀行預金以外にも使えるものがあります。どのようなものがあるのか紹介します。
積立保険
積立保険を契約すれば毎月決まった額が保険料として引き落とされて積み立てられていきます。普段目にしやすい銀行口座とは別のところに貯まっていくことになるので衝動的にお金を使ってしまうということが起きにくいです。
積立保険は現在、利率がそれほど高くはありませんが、銀行預金よりかは高い利率を得ることも可能です。ただし、予定外の大きな出費などで早期に解約をしてしまうと支払った保険料よりも少ない金額しか返ってこないことが多いです。これは逆に、解約して無駄遣いすることを防ぐことにもつながりますので良い面も悪い面もあるでしょう。
投資信託の自動積立
毎月決まった額の投資信託を自動的に購入できるサービスです。市場の変動の具合によっては将来的に大きな金額を貯めることも可能です。毎月決まった額を購入することで、価格が高いときには少ない量を、価格が低いときには多くの量を購入することになります。これによって相場の変動に多少強くなります。
投資信託の自動積立の利点は銀行預金や積立保険と比べて大きく増える可能性があることです。今の超低金利の状況下では銀行預金や保険では大きく増やすことは難しいです。しかし、逆に大きくマイナスになることもあり得ます。リーマンショックやコロナショックのようなことが起こると、評価額が一時的にマイナス数十パーセントなど大きく下落する可能性もあります。ある程度の余裕資金を貯めた後に追加でお金を貯めていく場合に検討するとよいでしょう。
まとめ
貯金が苦手…という人でも無理のない金額で自動的にお金を貯める仕組みを作ってしまえば、あとは残った金額の中で普通に生活していくことで貯金を増やしていくことができます。また、積立保険など銀行預金以外にも目を向けることでより良い利率で増やすことができる可能性もあります。実際に行動しなければお金は貯まっていかないので、この機会に貯金の自動化を始めてみましょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。