1000万円という数字はキリが良く、1000万円を目標に貯金しているという人も多いのではないでしょうか。しかし、貯金が苦手な人にとっては1000万円貯めるのは夢のような話に感じるかもしれません。今回は貯金が苦手な人でも1000万円貯まる方法について紹介します。
目次
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貯蓄が1000万円ある世帯の割合
まず、世間の人のどれくらいが1000万円の貯蓄があるのか紹介します。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」[総世帯](令和5年)によると、金融商品保有額が1000万円以上の世帯の割合は全国の28.0%です。なお、預貯金だけでなく株式や投資信託、保険なども含みます。
世帯主の年齢別の金融商品保有額
非保有 | 500万円未満 | 1000万円未満 | 1000万円以上 | 無回答 | |
---|---|---|---|---|---|
全年齢代 |
28.4% |
28.9% | 11.2% | 28.0% | 3.4% |
20歳代 | 42.2% | 47.3% | 6.2% | 2.2% | 2.1% |
30歳代 | 30.2% | 39.3% | 10.9% | 15.6% | 4.0% |
40歳代 | 30.0% | 31.5% | 12.9% | 21.4% | 4.3% |
50歳代 | 30.3% | 26.8% | 10.8% | 27.8% | 4.2% |
60歳代 | 24.6% | 20.5% | 11.7% | 40.0% | 3.3% |
70歳以上 | 21.6% | 21.6% | 11.9% | 42.4% | 2.5% |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[総世帯](令和5年)を加工
20代では貯蓄が1000万円ある世帯の割合は少ないですが、40代以降では多くの世帯が1000万円以上の貯蓄を持っていることがわかります。貯金が苦手で1000万円なんて遠い目標だと思っている方は、貯蓄1000万円は決して不可能な数字ではないということを覚えておきましょう。
1000万円貯めるための方法
貯金1000万円は夢のような話ではないと分かったところで、どのようにすれば1000万円貯めることができるのか紹介します。
1.1000万円から逆算して目標を決める
貯金1000万円が遠い目標だと思っている人は、まずは1000万円貯めるために月いくら貯めればよいかを逆算して身近な目標に落とし込みましょう。ただ1000万円貯めようと思っていてもなかなか貯めることはできません。
例えば、10年間で1000万円貯める、そのためには1年間で100万円貯める必要がある、それには1か月間で8万3334円貯める必要がある、と月に必要な貯金額まで落とし込むのです。
月に必要な貯金額が分かったら、それを確実に達成できるように家計の収支の状況を見直していきましょう。
2.家計の収支状況を把握する
確実に貯金を行うためには、月にいくらの収入があっていくら使っているのかを把握することが大切です。倹約家で収入も十分にある場合であれば特に意識しなくてもお金は貯まっていきますが、そうでない場合はしっかりと月の収支を把握しましょう。
月の収支を把握したら、収入から月に必要な貯金額を除いた残りの額で生活できるよう支出の項目を見直しましょう。このとき、食費を切り詰めて…と考える前にもっと簡単に削れるところから見直していきましょう。見直しをしやすい項目としては以下のものがあります。
- 有料の会員サービス
- 使っていない動画配信サービスや音楽ストリーミングサービス、読んでいない雑誌の定期購読、行っていない会員制のジムなどがありましたら解約を検討しましょう。
- スマホ代
- 契約している通信プランが適切か、格安SIMに変更できないかなどを検討してみましょう。また、販売店で「初月無料なので不要ならば解約してください。」などと言われて契約した有料オプションで解約していないものがあれば解約してしまいましょう。
- 保険料
- 契約している保険の保障内容が過大になっていないか確認しましょう。保障内容が手厚くなるほど保険料は高くなります。必要以上に契約している場合は解約や減額を検討しましょう。
- 電気代
- 2016年4月の電力自由化以後も従来の大手電力会社の料金プランで契約しているのであれば新規参入した電力会社への変更を検討しましょう。比較サイトを利用すると電気代が安い電力会社を簡単に探すことができます。ただし、オール電化住宅の場合は変更しない方が安いことが多いです。
支出を見直しても目標額を貯金できそうにない場合は?
支出をどれだけ見直しても月の目標額を貯金できそうにないという場合は、1000万円貯めるのにかける年月を延ばすか将来の収入増を見越して現在の貯金額を少なくしましょう。また、貯金にこだわらず一部を投資に回すのも一つの手です。
10年後に絶対に1000万円貯める必要があるという人はあまりいないと思います。10年後が15年後になっても支障がないのであれば無理のない金額となる年月まで延ばしましょう。また、10年間で1000万円貯めるとして、5年後や8年後も現在と同じ収入ということはあまりないかと思います。将来の収入増をシミュレーションできるのであればそれに合わせて月の貯金額も変化させましょう。
そして、貯金ではなかなかお金は増えていかないので投資を検討してみるのも一つの手です。例えば、年利1%で運用できたとした場合、年複利で考えると月に7万8864円貯めれば10年間で1000万円貯まります。月の必要額が約5,000円減少しているのがわかると思います。
3.先取り貯金をする
先取り貯金をして確実に月の目標貯金額を達成しましょう。月の支出を必要額が貯められるように見直したとしても、生活費の残りを貯金する形だとついつい使いすぎてしまって結局貯められないということになりがちです。先に必要額を貯金して、残った金額で生活するようにしましょう。
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先取り貯金をする先については、自動的に貯金できて簡単に使えない場所に貯金するとよいです。そうすることによって、忘れずにお金を貯めることができ、急な出費があった時などでも貯金したお金を崩してしまいにくいです。おすすめの方法としては、財形貯蓄、積立定期預金、積立保険などがあります。「貯金なのに保険?」と思うかもしれませんが、保険料として自動的にお金を貯められお金を崩すには保険を解約する必要があるので、決まった金額を貯めていきやすいです。
4.貯まった額を見てモチベーションを上げる
先取り貯金を続けていってある程度経ったら貯まった金額を見てモチベーションを上げましょう。貯金額を見てニマニマ笑うのを恥ずかしいことだと思わず、積極的に行っていけば自然とお金を貯めるのが好きになっていきます。そうすれば、1000万円貯めるのも苦ではなくなり、1000万円貯まった後もより多くの金額を貯金していけるでしょう。
まとめ
貯金1000万円というのは時間をかければ決して難しい金額ではありません。1000万円も貯められないと思い込んでいる人はまずはその意識を変えましょう。毎月の必要貯金額を逆算して、それに向けて支出を削減し、先取り貯金で確実に貯金していくようにすれば、1000万円もいつの間にか貯まっているはずです。大切なのは貯めるために行動することです。今日から貯金のための第一歩を踏み出してみましょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。