積立保険のコラム

30代の貯金額の平均・中央値はいくら?

投稿日:2021年5月11日 更新日:

30代となると結婚・出産や住宅購入などお金のかかるライフイベントを迎えたり、それに向けてお金を貯めていたりとお金への関心も増えてくるころだと思います。そこで気になってくるのが、世間の30代の人がどれだけお金を貯めているのかです。30代の貯蓄額の平均値や中央値について調べてみました。

30代の貯蓄額の平均・中央値

30代はどれくらいの資産を持っているのか、平均値と中央値を金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」より紹介します。なお、貯金だけではなく株式や保険なども含まれていますのでご注意ください。

中央値とは

中央値というのは、データを小さい順に並べたときに中央に位置する値のことです。例えば、「1、2、3、4、105」という5つの数字の場合、小さい方から3番目の3が中央値です。なお、この5つの数字の平均値は23です。105という極端な数値に引っ張られて直感的な「真ん中」からずれてしまいます。

単身世帯の場合

金融資産保有額割合
平均327万円
中央値70万円
非保有31.1%
100万円未満19.9%
100~200万円未満9.4%
200~300万円未満5.9%
300~400万円未満4.1%
400~500万円未満4.6%
500~700万円未満6.4%
700~1000万円未満5.7%
1000~1500万円未満4.3%
1500~2000万円未満1.6%
2000~3000万円未満2.1%
3000万円以上1.1%
無回答3.9%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年」

30代の単身世帯の場合、貯蓄額の平均は327万円、中央値は70万円という結果でした。ちなみに、預貯金のみの平均は167万円です。残りの金額は株式や投資信託、生命保険などで保有しているようです。

30代では貯蓄がないか、あっても100万円未満という割合が合わせて50%を超えています。一方で1000万以上としっかりと貯めている人も約9%と一定割合います。30代ともなると20代と比べて収入の差も広がっていると考えられます。次に年収別の貯蓄額も紹介します。

年収別貯蓄額

貯蓄のしやすさというのは年収によっても変わってくるでしょう。そこで、同じく「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年」より、年収別の金融資産保有額を紹介します。

年収対象数平均中央値
収入なし2643万円0万円
300万円未満174141万円20万円
300~500万円未満178329万円187万円
500~750万円未満45994万円558万円
750~1000万円未満81352万円1250万円
1000~1200万円未満21400万円1400万円
1200万円以上11500万円1500万円

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年」

年収750万円以上、特に1000万円以上は回答者数が少なくあまり参考になりませんが、年収が多いほど貯蓄額も多い傾向が見て取れます。ただし、年収750~1000万円未満の内訳をみると、金融資産非保有が1人、100万円未満が1人、400~500万円未満が1人、1000~1500万円が1人、1500~2000万円が2人、3000万円以上が2人となっていて、ある程度年収が多い層でもあまりお金を貯められていない人もいます。ちょうど住宅を購入した後というような可能性もありますが、大きな買い物をしたわけでないのに貯蓄額が少ない場合はそろそろ将来のためにお金を貯め始めてもよいかもしれません。

二人以上世帯の場合

続いて、二人以上世帯のデータも紹介します。世帯主の年齢が30歳代のデータなので、世帯主が30代で配偶者が20代などの世帯も含まれます。

金融資産保有額割合
平均591万円
中央値400万円
非保有8.2%
100万円未満9.1%
100~200万円未満10.0%
200~300万円未満11.7%
300~400万円未満10.8%
400~500万円未満10.0%
500~700万円未満11.3%
700~1000万円未満8.7%
1000~1500万円未満10.4%
1500~2000万円未満6.5%
2000~3000万円未満2.6%
3000万円以上0.9%
無回答0.0%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年」

30代の二人以上世帯の場合、貯蓄額の平均は591万円、中央値は400万円という結果でした。ちなみに、預貯金のみの平均は261万円です。残りの金額は生命保険や株式、個人年金保険、財形貯蓄などで保有しているようです。単身世帯と比較して平均も中央値も高くなっています。住宅購入や子育てなどで貯蓄が減っている人もいると思いますが、夫婦共働きの世帯があることや子供のためなどで貯蓄への意識が高いことがこの差につながっていると考えられます。

年収別貯蓄額

単身世帯と同様、年収別の貯蓄額も紹介します。

年収対象数平均中央値
収入なし0--
300万円未満19187万円55万円
300~500万円未満85337万円250万円
500~750万円未満89721万円550万円
750~1000万円未満181338万円1318万円
1000~1200万円未満10923万円850万円
1200万円以上2905万円905万円

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年」

回答者がある程度いる年収1000万円まででみると年収が高いほど貯蓄額も多いという結果になっています。単身世帯と比べると平均値と中央値の差が小さく、一部の人だけが多く貯蓄しているというわけではないことがわかります。年収300万円未満の世帯については平均値が中央値の3倍以上となっていますが、これは金融資産保有額が1500~2000万円という世帯が1世帯あったためです。

お金を貯めるには「先取り貯金」の考え方が重要!

調査結果をみると、30代ではしっかりと貯蓄できているという世帯もある一方で、あまり貯金がないという人も多くいるようです。住宅の購入資金や子供の教育費など30代ではこれからお金が多く必要となってくるので、貯蓄額が多い人も慢心せず、少ない人は少しでも貯めていけるように意識していくことが大切です。

しかし、「貯金が苦手で貯めようと思っても貯められない…」という人もいるでしょう。そういう人がお金を貯めるには「先取り貯金」の考え方を徹底することが大切です。

先取り貯金というのは、収入から先に貯金分を引き、残った金額で生活するという貯金法です。つまり、「収入-貯金=支出」という考え方です。生活費の余った分を貯金する「収入-支出=貯金」では、ついつい使いすぎてしまってなかなかお金を貯めることはできません。給料が入ったら先に貯金分を別の場所に移してしまいましょう。

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手取りからどれくらい貯金に回すのがいい?

先取り貯金をするとして、毎月の貯金額はどれくらいが目安となるのでしょうか。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和2年」によると、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合は、30歳代の単身世帯では平均16%、二人以上世帯では平均13%です。

単身世帯二人以上世帯
対象数302212
5%未満7.9%7.5%
5~10%未満12.6%11.8%
10~15%未満17.2%29.7%
15~20%未満4.6%10.4%
20~25%未満10.9%12.7%
25~30%未満1.3%2.8%
30~35%未満8.6%5.2%
35%以上14.2%4.2%
貯蓄しなかった22.5%9.0%
無回答0.0%6.6%
平均16%13%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和2年」

生活にあまり余裕がない場合には手取りの10%前後を目安に、生活に余裕がある場合には手取りの20%や30%といった金額を貯金するとよいでしょう。

ある程度貯まったら貯金以外の手段も考えよう

貯金が全くない場合にはまずは生活費の3か月分などある程度の額の貯金をするべきですが、貯金にはほぼ利息が付かないのである程度の貯金が貯まったら貯金以外の方法で貯めることも検討しましょう。ここでは貯金以外の手段として積立保険とつみたてNISAを紹介します。

積立保険

積立保険とは、そういう名前の保険があるのではなく、満期保険金や解約返戻金などで貯蓄性のある保険のことです。契約者が払い込んだ保険料は保険本来の目的である保障のための部分と貯蓄のための部分に分けられます。満期時や解約時に戻ってくるのは、貯蓄のために積み立てられ、運用されたお金です。

積立保険は毎月保険料として口座から自動的に引き落とされていくので意志が弱い人でもお金を貯めていきやすいです。また、長引く低金利の影響で積立保険の利率も下がってしまっていますが、貯金よりも高い利率となる商品も多くあります。ただし、注意点として、早期解約してしまうと支払った保険料の総額よりも少ない金額しか戻ってこないことが多いです。契約時にきちんと最後まで支払えるのかよく検討するのがよいでしょう。

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つみたてNISA

つみたてNISAというのは特定の金融商品を指すものではなく、年間40万円までの非課税投資枠で購入した投資信託等から得られた譲渡益、分配金・配当金の税金が非課税となる制度です。通常は利益に約20%の税金がかかりますが、それが非課税となります。

つみたてNISAでは、基本的に毎月コツコツと投資信託の購入を続けることになります。そして、これを長期間続けることによって貯金や積立保険では得られない大きな利益を期待することができます。一方で、投資ですのでリスクはつきものです。お金が必要となったタイミングでリーマンショックのようなことが起こって大きくマイナスとなることもありえます。そのため、必ず余裕資金で投資を行うようにする必要があります。

まとめ

30代の単身世帯の貯蓄額は平均327万円、中央値70万円で、二人以上世帯の貯蓄額は平均591万円、中央値400万円です。住宅ローンの返済や子供の教育費でお金を貯めるどころではないという世帯もあると思いますが、そうでない場合は平均や中央値よりも多く貯蓄していた人も少ない貯蓄しかない人も将来に向けて貯蓄を積み上げていくことが大切です。「収入-貯金=支出」という先取り貯金の考え方で将来に向けて着実にお金を貯めていきましょう。そして、貯金だけでなく積立保険やつみたてNISAなど他の手段にも目を向けられるとよいでしょう。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。
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  • この記事を書いた人

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならず生命保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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