個人年金保険のコラム

老後資金は個人年金と貯金、どっちで貯める?

投稿日:2020年4月3日 更新日:

老後の不安からしっかりとお金をためていこうと考えている人も多いのではないでしょうか。老後資金を貯める方法はいくつかありますが、多くの人が実践している方法に個人年金保険と貯金があります。この2つでは老後資金を貯めるのにどちらが良いのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

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個人年金で貯めるメリット・デメリット

メリット

半強制的にお金が貯められる

個人年金保険は毎月保険料として口座から自動的にお金が引き落とされていくので、口座にお金があるとすぐに使ってしまうという人でも半強制的にお金を貯めていくことができます。また、積み立てたお金についても年金受取期間を迎えるか途中解約をするかしないと手元に入ってこないので、老後資金として貯めたお金を別の用途に使ってしまうということも起こりにくいです。

貯金より増えることを期待できる

返戻率が高い個人年金保険に加入すれば、ただ貯金をするよりもお金が増えることを期待できます。超低金利の状態が続く中で個人年金保険の返戻率も昔と比べて低下してしまっていますが、同じく金利がかなり低くなっている銀行預金と比べればお金が増えることを期待できます。

所得税・住民税が安くなる

個人年金保険は保険料を支払っている期間について、生命保険料控除によって所得税・住民税を安くすることができます。個人年金保険の生命保険料控除はほかの保険とは別枠となっているので、ほかの保険で控除枠が埋まっているという可能性は低いです。所得税・住民税が安くなる金額は、個人年金保険の年間の保険料が8万円以上、所得税率・住民税率がともに10%だと1年あたり6,800円(所得税:4,000円、住民税2,800円)です。1年間だけでは大したことがない金額かもしれませんが、個人年金保険は長い間保険料を払っていくものなので累計するとそこそこ大きな金額となります。

デメリット

途中解約すると元本割れの可能性がある

個人年金保険を途中解約すると支払った保険料の合計よりも戻ってくる解約返戻金のほうが少なく場合があります。特に、契約してからの年数が短いほど元本割れの可能性は高くなります。個人年金保険を契約するという場合は契約前に今後保険料を支払い続けることができるのか十分に検討したうえで契約をするようにしましょう。

インフレに弱い

多くの個人年金保険では契約時に将来受け取れる金額が固定されてしまいます。数年先であれば物価の上昇はあまり気にしなくてもよいかもしれませんが、個人年金保険を受け取るのは契約してから2、30年先という方も多いと思います。そうした場合、物価が現在よりも上昇していることは十分に考えられるので、個人年金保険で増える分が物価の上昇によって相殺されてしまう可能性があります。

受取時の税金に注意が必要

個人年金保険で支払った保険料よりも増えた金額について、個人年金保険を一括で受け取る場合は一時所得、年金形式で受け取る場合は雑所得として課税対象となります。受け取る形式や金額などによっては所得税・住民税がかかるということには注意が必要です。

貯金で貯めるメリット・デメリット

メリット

流動性が高い

急に大きな出費が必要になった時に、解約などの手間なくお金を用意することができます。老後までの間に病気や事故、自然災害などで急に大きなお金が必要となる可能性もあります。そうした場合に、一時的に老後資金として貯めていたお金を回すことで比較的容易に対応することができます。ただし、落ち着いた後に使ってしまったお金を補填するのを忘れないようにする必要はあります。

元本割れしない

個人年金保険は途中解約をすると元本割れしてしまう可能性がありますが、貯金の場合は元本割れは起こりません。貯金として積み立てたお金は使ってしまわなければ確実に貯まっていきます。ただし、マイナス金利が続く中で銀行も個人の預金を抱えるのが大変になってきていますので、様々な名目でかかる手数料については敏感になっておく必要があります。

銀行が破綻しても一定金額まで保護される

仮に預金先の銀行が破綻してしまったとしても預金保険制度によって、元本1000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。個人年金保険にも保険会社破綻時の保護の制度はありますが、保護されるのは保険金の支払いに備える責任準備金の90%までで、それ以上については破綻した保険会社の状況によります。

デメリット

利息ではほぼ増えない

銀行の預金金利は非常に低い状態が続いています。現在の金利水準では銀行にお金を預けていてもほぼ増えません。金利で増えることは期待せずに必要な額を全額貯めていく覚悟が必要となります。

意志が弱いと失敗しやすい

老後資金を貯めるという意志が弱いと個人年金保険と比べてお金を貯めるのに失敗しやすいです。貯金は解約が必要な個人年金保険と比べて貯めたお金を使ってしまうハードルが低いです。また、積立定期預金や定額自動送金サービスなどを使わない場合は外部からの強制力が働かないので途中でやめてしまう可能性も高くなってしまいます。貯金で老後資金を貯めるという場合はある程度の強い意志が必要となります。

税制優遇は特にない

貯金をしていても特に税制的に優遇されるということはありません。個人年金保険であれば生命保険料控除によって所得税・住民税が安くなるので、毎年毎年その分の差がついていくことになります。

どちらで貯めるのがいい?

個人年金保険と貯金とどちらで貯めるのがいいのか、その答えとしては「両方とも使って貯めるのがいい」となります。個人年金保険を一切解約するつもりがなく、物価水準も変わらないのであれば個人年金保険のほうが効率的にお金を貯めていくことができます。しかし、当初は解約するつもりがなくても環境の変化で保険料を支払い続けるのが難しくなったり将来的に物価が上昇したりする可能性はあります。そうしたときに個人年金保険に全振りしていては損をしてしまうことになります。急な出費に耐えられるようにある程度は貯金を貯めていくことも必要でしょう。

また、生活が苦しく2つ併用して貯めていくほどの余裕がないという場合はまずは貯金でお金を貯めることをお勧めします。個人年金保険は途中解約すると元本割れしてしまう可能性が高いので、生活が苦しいような状況ではまずは柔軟にお金が使える貯金を優先すべきでしょう。そのうえで、生活費3か月分などある程度のまとまった金額がたまったら個人年金保険も検討するのがよいでしょう。

早めの準備が大切

個人年金保険と貯金にはどちらもメリットとデメリットがあります。ですが、どちらで老後資金を貯めるにしても早くから準備していくことが大切となります。例えば65歳から老後資金が必要になるとして、50歳から老後資金を貯め始めるのと30歳から老後資金を貯め始めるのとでは30歳からのほうが1か月あたりに必要な金額は小さくなります。準備が遅くなるほど大きな金額は用意しづらくなっていきますので、思い立ったら後回しにせずに早めに準備を進めていきましょう。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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