緩和型医療保険のコラム

ピル服用中は医療保険に入れない?加入できる保険は?

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ピルは避妊効果だけでなく月経痛やPMS症状の改善などの効果があり、低用量ピルを服用している方もいるでしょう。しかし、医療保険や生命保険に申し込む時には服用している薬を申告する必要があります。ピルを飲んでいると保険に入れないのでしょうか?また、ピルを飲んでいても加入できる保険はあるのでしょうか?

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理由によっては保険に加入できる可能性がある

ピルを服用している理由によっては医療保険に加入できる可能性があります。
生理痛やPMS症状の緩和、生理時期のコントロール、避妊など予防目的で飲んでいて、他の病気やケガ等がない場合は加入できる可能性が高いでしょう。保険会社は薬名や薬を飲んでいる理由、服用期間、他の検査の数値などから加入の可否を総合的に判断しているため、ピルを飲んでいるからといって絶対加入できないという訳ではありません。

しかし、加入が難しくなるのは子宮内膜症や月経困難症、子宮筋腫等の病気の治療のために服用している場合です。特に子宮内膜症等は再発を繰り返しやすい病気です。病気が進行すると手術等のリスクが高くなることもあるため、医療保険への加入を断られることもあります。
また、ピルを服用していると血栓症が起きるリスクが高くなります。血栓症が起こる部位によっては脳梗塞や心筋梗塞に繋がるため、加入が難しくなる要因の一つでもあります。

告知が必要

医療保険に申し込む時には健康状態や過去の傷病歴などを保険会社へ知らせなければなりません。これを告知事項といいます。保険会社によって知らせる内容などは異なりますが、「過去3カ月以内に医師の診察を受けましたか?」「7日分以上の投薬を受けましたか?」といった通院歴や投薬についての質問をする保険会社もあります。
ピルの処方には医師の診察が必要であり、特に低用量ピルは21日間服用するなど7日以上の処方になることもあり、保険会社によっては告知が必要になります。忘れずに申告するようにしましょう。

通院や処方歴を隠すのはNG!

もし告知をせずに保険に加入すると、保険金が支払われない場合や契約自体が解除される場合があります。保険に入りづらくなるからといってピルを飲んでいることを隠して申し込むのは告知義務違反となります。保険会社への告知は嘘をつかずに正しく行うようにしましょう。

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ピルを服用していても加入できる医療保険は?

保険の加入を考えている人は、まずは通常の医療保険から検討し、加入が難しい場合には引受基準緩和型医療保険を候補に入れることをおすすめします。加入基準は保険会社によるため、ある会社で加入を断られても他の会社で加入できることもあります。諦めずに複数の保険会社を検討するのがポイントです。

通常の医療保険

病気の治療でピルを服用していても、完治してから一定の年数が経っている場合などは加入できるケースもありますが、以下のような条件が付くことがあります。

割増保険料・保険金額の引き下げ

健康状態が保険会社の定める基準に適合しない場合は、健康状態の程度に応じて保険金が削減されたり保険料が上乗せされたりすることがあります。条件は保険会社や商品によって異なります。

特定部位(疾病)不担保

特定の部位(子宮や卵巣など)や疾病が保障の対象外になるものの、加入から一定期間(1年~5年)が経過すると保障の対象になることが多いです。対象外になる部位や疾病は保険会社が個別に判断します。持病が悪化しても保障されない期間があるものの、それ以外の病気・手術に備えるために加入したいという場合は検討してみるといいでしょう。

まずは医療保険で備えよう

引受基準緩和型医療保険

通常の医療保険への加入を断られた、子宮の病気にも備えたいのに特定部位不担保の条件が付いてしまったという場合には引受基準緩和型医療保険を検討してみるとよいでしょう。
引受基準緩和型医療保険とは、「持病があっても加入しやすい」などと宣伝がされている医療保険で、健康状態に関する告知項目が少なくなっています。具体的には、以下のような「はい」か「いいえ」で答えられるような質問となっていて、すべて「いいえ」の場合に申し込みが可能です。

  • 現在入院中ですか?
  • 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
  • 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
  • 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?

※あくまでもイメージです。告知項目は保険会社によって異なります。

引受基準緩和型は、持病が悪化して手術等が必要になった時も基本的に保障されるのが特徴です。加入条件が緩く入りやすくなっているものの、その分保険料が割高になっています。商品によっては契約してから一定期間は保障額が半額になるものもあります。
契約を引き受ける基準は保険会社によって異なります。たとえ加入を断られたとしても、同じ条件で他の会社の保険に加入できるということもあるのです。そのため、複数の保険会社の商品を比較・検討してみることが大切です。

ピルを飲んでいても入れる保険を探してみる

がん保険

ピルを服用しているため通常の医療保険を断られても、がん保険であれば加入できる可能性があります。なぜなら、がん保険で保険金を受け取れるのはがんに関することであり、告知項目もがんに関連する内容が多くなっているからです。がんの治療によっては多額の費用が必要になり、治療期間も長くなると精神的な負担も大きなものになります。お金がかかるがん治療だけでも備えておきたいという場合はがん保険を検討してみるのもよいでしょう。

がん保険でがんのリスクに備える

がんのリスクがある場合は加入が難しくなる

女性特有の病気の治療では低用量ピルが用いられることがあります。特に子宮筋腫は悪性腫瘍である子宮肉腫と非常に似ているため、子宮筋腫が見つかって間もない場合や手術前の場合はがん保険の加入は難しくなるでしょう。既に治療を終えている、一定の経過観察期間を経て子宮肉腫の可能性が低いこと等が分かればがん保険に入りやすくなります。
参考 子宮筋腫でもがん保険には入れる?

まとめ

低用量ピルを服用していても、避妊等の予防目的やPMS症状の緩和等の理由によっては通常の医療保険に入れる可能性があります。まずは通常の医療保険に入れないか確認してみましょう。
また、子宮内膜症や月経困難症、子宮筋腫等の病気の治療のために低用量ピルを服用している場合でも、引受基準緩和型の医療保険やがん保険であれば入れる可能性があります。もしもの時に備えたいという方は、諦める前にまずは保険会社に確認してみましょう。

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