女性向け医療保険のコラム

女性向け医療保険とは?普通の医療保険とは何が違う?

投稿日:2019年10月28日 更新日:

医療保険を検討する中で「女性向け」と銘打った商品に出会うことがあります。女性向けの医療保険とはどのような商品なのでしょうか?通常の医療保険とは何か違いがあるのでしょうか?女性向け医療保険の基本について説明します。

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女性向け医療保険とは?

女性向け医療保険とは、通常の医療保険の保障内容に上乗せして女性特有の病気や女性がなりやすい病気などの保障を手厚くした医療保険です。女性特有・女性がなりやすい病気だけしか保障を受けられないのではなく、通常の医療保険の内容もカバーしています。また逆に、女性特有・女性がなりやすい病気は女性向けの医療保険だけが保障しているわけではなく、通常の医療保険でもその保険の支給条件を満たせば保障を受けられます。女性向けに通常の医療保険よりも保障を手厚くしたのが女性向けの医療保険です。

女性特有の病気・女性がなりやすい病気とは?

女性向け医療保険の対象となる女性特有の病気・女性がなりやすい病気とはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、女性特有の病気としては、子宮がん、子宮筋腫、卵巣がんなどの子宮や卵巣の病気が挙げられます。また、異常分娩(帝王切開など)、子宮外妊娠、切迫流産など妊娠・出産にまつわるトラブルも女性特有のものです。なお、一般的に正常分娩の場合は保障の対象外です。

女性がなりやすい病気としては、乳がん、甲状腺がん、バセドウ病、低血圧症、関節リウマチなどが挙げられます。乳がんについては基本的に女性向け医療保険でプラスされる保障の中に入っていますが、そのほかについてはどのような病気が上乗せの保障の対象となっているのか事前に確認しておく必要があります。

女性の患者数は男性の約1.3倍

厚生労働省「令和2年患者調査」によると、女性の患者数(入院・外来の全年齢の合計)は男性の患者数の約1.32倍です。子宮がんや卵巣がんなどの女性特有の器官の病気のリスクや帝王切開など妊娠・出産にまつわる入院のリスクがあるため、女性の患者数は男性の患者数よりも多くなっています。

高額療養費の対象外の差額ベッド代に備えられる

日本には高額療養費制度があるので、保険適用となる医療費の自己負担額はある程度の上限が設けられています。しかし、差額ベッド代や入院中の食事代など高額療養費の対象とならない費用も発生します。ここで特に注目したいのが差額ベッド代です。

差額ベッド代とは、入院時に個室など条件を満たした1病室4床以下の部屋を患者が希望、あるいは病院からの勧めを了承した場合にかかる費用です。公的医療保険の対象とはならずに全額を自己負担する必要があります。女性特有の病気で入院する場合、プライバシーの問題や精神的な問題、小さな子供がいてもあまり気兼ねする必要がないといったことから個室や少人数の部屋を希望することが少なくありません。すると、差額ベッド代によって思わぬ費用がかかることとなります。女性向け医療保険によって差額ベッド代の費用負担をカバーすることが可能です。

差額ベッド代の発生する条件

差額ベッド代が発生するのは条件を満たした病室に患者が希望・同意して入院した場合です。病室の条件には以下の4つがあります。

  1. 1病室4床以下であること
  2. 病室の面積が1人あたり4㎡以上であること
  3. ベッドごとにプライバシーを確保するための設備(仕切りカーテンなど)があること
  4. 個人用の私物収納設備、照明、小机、椅子があること

また、患者の同意の面で2つの条件があります。

  1. 患者が事前に十分な説明を受けたうえで希望した場合
  2. 十分な情報提供の元、患者が病院の勧めを了承した場合

なお、同意の確認は同意書による確認が必要とされています。

差額ベッド代の平均額

差額ベッド代にかかる費用は入院する病院・病室によって変わります。厚生労働省 平成29年1月「第370回中央社会保険医療協議会・主な選定療養に係る報告状況」によると、令和4年7月1日現在で1日当たり徴収額の最高値は385,000円、最低値は50円です。1人部屋~4人部屋でのそれぞれの平均値は以下の通りです。1病室の人数が少ないほど高くなる傾向にあります。

部屋の種類 1日あたり平均差額ベッド代(推計)
1人室 8,322円
2人室 3,101円
3人室 2,826円
4人室 2,705円
合計 6,620円

出典:厚生労働省 令和5年7月「第548回中央社会保険医療協議会・主な選定療養に係る報告状況」令和4年7月1日現在

約5人に1人は帝王切開

厚生労働省の令和2(2020)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況によると、2020年9月の一般病院での分娩に占める帝王切開の割合は27.4%、一般診療所での分娩に占める帝王切開の割合は14.7%、一般病院と一般診療所を合わせると21.6%が帝王切開での分娩でした。おおよそ5人に1人が帝王切開で出産していることとなります。

出典:令和2(2020)年医療施設(静態・動態)調査(確定数)・病院報告の概況

帝王切開での出産となった場合、手術の費用や入院期間が長くなることから自然分娩よりも10万~20万円程費用が多くかかります。想定外の費用に備えるには医療保険に加入しておくことが有効です。通常の妊娠・出産は病気ではないので基本的に医療保険の給付の対象にはなりませんが、帝王切開は医療保険の保障の対象となります。女性向け医療保険では帝王切開も手厚く保障されることが多いのでさらに安心です。

まとめ

女性向け医療保険とは、通常の医療保険に上乗せして女性特有の病気や女性がなりやすい病気の保障を手厚くした医療保険です。女性の患者数は男性の患者数の約1.3倍もいます。入院時には個室や少人数の部屋がいいという場合や5人に1人という割合で実施されている帝王切開での出産に手厚く備えたいという場合には女性向け医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。


堀田健太

著者情報

堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。

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