人生の節目のイベントである結婚では、結婚式や結婚指輪の購入など多くのお金がかかります。結婚までにどのくらい貯金していれば安心でしょうか?婚約から新婚旅行に必要になるお金と結婚資金を貯める方法をご紹介します。
目次
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結婚が決まった時の貯金額
リクルートブライダル総研の「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、結婚までに夫婦で貯金していた金額は平均317.2万円となっています。
一般的に年齢が高くなるほど貯金額も多くなる傾向になるため、20代で結婚を考えている場合には貯金が足りないかも…と不安になる方がいらっしゃるかもしれません。貯金額が100~200万円未満は全体の21.7%、200~300万円は20.3%と平均額に満たない夫婦も多く、どんな結婚式にしたいかにもよって必要な金額も大きく変わります。それでは、結婚にかかる費用はどのくらい必要になるのでしょうか?
結婚にかかる費用は?
同調査によると婚約~新婚旅行に必要な平均費用を合計すると470万円となります。それぞれの費用について説明します。
結納式の費用 | 20.6万円 |
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両家の顔合わせの費用 | 6.7万円 |
婚約指輪 | 38.2万円 |
結婚指輪(二人分) | 28.1万円 |
挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額 | 327.1万円 |
新婚旅行 | 43.4万円 |
新婚旅行土産 | 5.9万円 |
合計 | 470万円 |
結納式の費用・両家の顔合わせの費用
結納とは結婚が決まった両家がおこなう婚約の儀式のことです。家同士が結納品や結納金などを取り交わすため、費用も多くかかります。そのため、近年では結納式ではなく両家で顔合わせの食事会をおこなうことが多くなっています。両家の親睦を深める大事な機会のため、お互いの両親にも相談して決めるとよいでしょう。
婚約指輪・結婚指輪(二人分)
プロポーズの際に男性から女性へ贈るイメージの強い婚約指輪ですが、2人で選ぶ方も多くなっています。婚約指輪は宝石などの装飾があるため高価に、結婚指輪は日常使い用にシンプルになる傾向にあります。また、近年は婚約指輪ではなくお揃いの腕時計を買うカップルもいるようです。
挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額
式場や挙式スタイル、招待客の人数によって大きく変わります。こだわりの結婚式を挙げるためにオプションを加えていった結果、予算をオーバーしてしまった…ということもよくある話ですので、見積もりが出たら予算に合わせて費用を抑える工夫が必要かもしれません。
新婚旅行・新婚旅行土産
行き先が国内・海外か、ホテルや宿泊日数によっても費用は大きく変わります。結婚式を終えたらすぐ新婚旅行へ行くイメージがありますが、新婚生活が落ち着いて金銭的な余裕ができてから旅行に行く夫婦も増えています。
貯金はいくら必要?
結婚時にかかる費用は470万円でしたが、親からの援助を受けられる場合やご祝儀を充てることもできるため、一度にすべて用意する必要はありません。しかし、結婚式の費用は基本的に前払いとなっているため、ある程度は貯金して準備しておきましょう。
リクルートブライダル総研の調査によると、親からの援助の平均額は163.7万円、ご祝儀の平均額は199.7万円となっています。結婚時に必要な費用470万円から、親からの援助163.7万円とご祝儀199.7万円を差し引くと106.6万円となります。もし金銭面の援助やご祝儀を期待できる場合にはおよそ100万円程度を結婚資金として貯金しておけば良いでしょう。しかし、ご家族の事情によっては援助を受けられないこともあり、その場合は2人の貯蓄だけで賄う必要があります。結婚式までまだ時間があるのなら、今からでも計画的に結婚資金を貯めていきましょう。
結納式や婚約指輪、結婚式、新婚旅行等は絶対おこなう必要はなく、人によって大きく差があります。金銭面の負担を少なくするために、結納式や婚約指輪を省いたり、新婚旅行は海外へ行く代わりに挙式は小規模におこなったりするという方法も検討してよいでしょう。
とはいえ、人生の節目となる大事なイベントですので「費用を抑えすぎて後悔した」ということにならないように注意しましょう。
結婚資金の貯め方
貯金の期限と目標金額を決める
まず、結婚資金を貯めるためにいつまでにいくら貯めるかを2人で決めましょう。
例えば「2年後に結婚式を挙げるために100万円貯金する」と決めれば、一か月あたり4万2千円貯金できれば目標額に届きます。夫婦2人とも収入があれば、1人あたり月に2万1千円を貯金すれば達成できます。ボーナス月があれば多めに貯金に回すなど工夫すれば負担も軽くなるかもしれません。場合によっては数百万にもなる結婚資金ですが、同じ目標に向けて2人で協力し合って貯めていきましょう。
結婚資金用の口座を用意する
貯金を始めるときは、まず生活費と口座を分けて結婚資金用の口座に貯めていくようにしましょう。
夫婦2人が働いている場合、それぞれの口座でお金を管理しているとお互いの貯金額が分かりづらくなってしまいます。普段の生活費としていつの間にか消えていってしまった…ということも防げますし、残高をみれば貯まり具合を確認できるのでモチベーションアップにも繋がります。結婚式を終えた後も、子どもの教育費や住宅購入用の資金作りとしてそのまま口座を活用できます。
毎月の出費をおさえる
貯蓄をすると同時に、何にどのくらいの出費をしているのかを把握することも大事になります。結婚を控え2人で生活している場合には、お互いの出費を確認し金銭感覚のすり合わせをしていくことが不可欠です。家計簿のアプリを活用すれば、スマートフォンで管理・共有できるので便利になるでしょう。
毎月支払っている固定費を見直すことで出費を減らすことができます。例として以下のような支出を減らす工夫を紹介しますので、参考にしてみてください。
通信費
固定回線やスマホの通信費に多くのお金を使っていませんか?ありがちなのが、不必要な有料のオプションに加入し続けていることです。請求額の内訳を確認して使っていないオプションを契約していないのか確認してみましょう。また、スマホについて大手キャリアから格安SIMに変更することも検討してみましょう。月の通信量にもよりますが、毎月数千円節約することができる場合もあります。
有料の会員制サービス
スポーツジムに入会したけど最近は忙しくて全然通っていない…という事はありませんか?他にも動画配信サービスや音楽ストリーミングサービスを複数契約したものの、あまり利用していないサービスがあるのならば思い切って解約してみてはどうでしょうか。
自動車保険料
車を持っている方は自動車保険についても見直しましょう。代理店型の自動車保険に入っている場合、ネットで契約するダイレクト型の自動車保険に変更することで保険料を安くできる可能性が高いです。自動車保険一括見積もりサービスなどを利用して各保険会社の保険料を比較してみましょう。
先取り貯金をする
貯金の方法としておすすめなのが先取り貯金です。収入から貯金を先に確保し、残ったお金で生活をするので、お金があるとついつい使ってしまうという人でも貯金を成功させやすい方法です。
貯金の金額の目安は月の収入の10%~30%です。自分の家計の状況に合わせて続けることができる金額で貯金していきましょう。
結婚資金の貯め方は様々あります。「この時期に結婚式を挙げたい」と期限が決まっている場合には、資金が減って用意できなかった…などということにならないように、低リスクに結婚資金を貯めていく方法を3つご紹介します。
積立定期預金
指定した日に毎月決まった額を自動的に定期預金に積み立てていくことで自動的に先取り貯金ができます。給料日に合わせて指定しておけば、貯金用のお金を使ってしまうことも起こりにくいです。多くの銀行で実施しているのでハードルは低いですが、銀行口座に預金していてもほとんど利息は付かないため、大きくお金をふやすことはできません。
財形貯蓄
勤務する職場の福利厚生に財形貯蓄制度があれば活用するのもよいでしょう。財形貯蓄制度は定期預金と同じように給与天引きによって貯蓄できる制度です。財形貯蓄制度には以下の3つの種類がありますが、結婚資金の積立には一般財形貯蓄を活用するのがよいでしょう。
- 一般財形貯蓄
- 財形住宅貯蓄
- 財形年金貯蓄
財形貯蓄制度は積立期間が1年経過するといつでも引き出し可能です。使い道も自由で給与天引きのため先取り貯蓄として活用してみるのもよいかもしれません。
積立保険
貯金が苦手で途中で使ってしまうという方は、積立保険を活用して結婚資金を準備することもできます。保険料として口座引き落としにすれば半強制的に積み立てできるので、貯蓄が苦手な方でもお金を増やしていきやすい方法です。
銀行預金よりも高い利率となる商品も多くあります。ただし、早期解約してしまうと支払った保険料の総額よりも少ない金額しか戻ってこないことが多いため注意が必要です。契約時にきちんと最後まで支払えるのかよく検討するのがよいでしょう。 また、生命保険料控除を受けられるため、年末調整や確定申告をおこなうことで所得税や住民税が控除され節税につながります。
まとめ
婚約から結婚式にかかる費用を紹介しましたが、結婚にかけるお金は人それぞれのため、すべての方に必要になるという訳ではありません。親からの援助やご祝儀でまかなえる部分もありますが、必ず貰えるものではないため2人で確実に貯金をして備えていくことが必要になります。
結婚資金を貯めるためには2人で貯金の目標を立て、毎月の支出を見直しながら計画的にコツコツ積み立てていくことが大事です。積立定期預金、財形貯蓄、積立保険など2人に合った方法で貯金を始めてみましょう。