緩和型医療保険のコラム

糖尿病は生命保険に入れる?糖尿病で保険はおりる?

投稿日:2022年10月20日 更新日:

近年、日本人の4人に一人が糖尿病または糖尿病予備群と言われるほど身近な病気になっています。もし病院で糖尿病と診断された場合、医療保険を始めとする生命保険には加入できるのでしょうか? また、糖尿病になると保険金や給付金は受け取れるのでしょうか?

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糖尿病で給付金は受け取れる?

保険加入後に糖尿病と診断され、糖尿病が原因で入院や手術をしたり働けなくなってしまった場合は給付金や保険金の受け取りが可能です。

ケガ・病気等の例 対象となる生命保険、特約等
入院した 医療保険
働けなくなった 就業不能保険
両目を失明した 医療保険、就業不能保険等の高度障害保険金
人工透析治療を受けた 医療保険の特定生活習慣病保障特約

糖尿病の平均入院期間は30.6日

糖尿病患者は検査入院の他にも入院する機会があり、平均入院期間は30.6日となっています。

総数 0~14歳 15~34歳 35~64歳 65歳以上 70歳以上
糖尿病の平均在院日数 30.6日 16.7日 11.5日 15.6日 40.7日 44.8日

出典 厚生労働省 令和2年(2020)患者調査

糖尿病は若い人ほど入院期間が短く、高齢になると様々な合併症を発症している事が多いため入院期間が長期化する傾向にあります。

2型糖尿病患者向けの糖尿病教育入院

糖尿病の治療を始めたばかりの患者は、自覚症状が乏しかったり糖尿病に対してどのように治療していけば良いのか理解が浅い場合が多いものです。そのため、医師が「入院した上で指導が必要」と判断し2週間程度の教育入院を行うケースがあります。教育入院は糖尿病の病態検査や医師の講義、栄養指導、運動療法、インスリン注射指導等を集中的に行います。患者自らが希望して教育入院することも可能ですが、その場合は入院給付金は受け取れません。

1型糖尿病患者向けのインスリン導入のための入院

1型糖尿病を発症し治療が必要になった患者がインスリン導入するために2週間程度の入院を行います。自分で血糖測定をしたり、インスリンの自己注射の方法について学んだりします。

合併症発症時の手術入院

急性心筋梗塞で心臓のカテーテル手術を行ったり、下肢の閉塞性動脈硬化による血行障害を改善するための血管移植手術を行ったりと、合併症の手術を行う場合は、手術内容によって数日~2,3週間の入院が必要になります。

糖尿病と診断されたら保険に入れる?

通常の医療保険は加入を断られる可能性が高い

糖尿病を発症すると基本的には一生涯付き合っていかなければならないため、通常の医療保険は加入を断られる可能性が高いでしょう。また、就業不能保険に関しても医療保険と同様に加入できない可能性があります。

特定部位不担保

通常の医療保険にそのまま加入できなくても、特定部位(特定疾病)不担保の条件付きで加入できるケースもあります。特定部位不担保とは、保険契約者の同意を得て、保険契約時に保険会社が指定した部位に生じた疾病や、指定した疾病の治療を目的とする入院・手術を給付金支払いの対象外とすることです。

加入できる保険は?

通常の保険への加入を断られた場合、引受基準緩和型の医療保険であれば比較的加入しやすいでしょう。

引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険は、加入条件が通常の医療保険よりも緩やかになっており、例えば以下のような質問に対してすべて「いいえ」で答えることができれば加入できます。

  • 現在入院中ですか?
  • 過去3か月以内に入院や手術、検査をすすめられたことはありますか?
  • 過去2年以内に病気やケガで入院したことや手術をしたことはありますか?
  • 過去5年以内にがん(悪性新生物)で入院または手術をしたことはありますか?

※あくまでもイメージです。内容は保険会社によって異なります。

告知事項は保険会社によって異なるので、一社に断られても他の保険会社なら加入できるということもあり得ます。保障内容を比較するという意味でも、各社の引受基準緩和型医療保険の資料請求をして比べてみるとよいでしょう。

無選択型保険

無選択型保険は加入希望者の健康状態に関わらず加入できる保険です。加入のハードルが非常に低く設定されている代わりに、以下のようなデメリットもあります。

  • 引受基準緩和型よりも保険料が高い
  • 受け取れる給付金・保険金額が通常の医療保険に比べて少ない

人工透析を受けていても保険に入れる?

糖尿病が悪化して人工透析(透析・血液透析とも)を受けていても、シャント手術後に人工透析治療を通院で受けて一定期間経過していれば引受基準緩和型医療保険に入れることもあるようです。

ただしシャント手術後の一定期間に入院歴や手術歴があると加入できない可能性が高くなります。加入可否や条件については保険会社や保険代理店に確認してみるとよいでしょう。

参考 MediPress「透析をしていても民間保険に入れますか?」

糖尿病とは

膵臓から分泌されるインスリンというホルモンは、血中のブドウ糖を細胞に取り込む代わりに血糖値を一定内におさめてくれます。本来であればブドウ糖は細胞に取り込まれると私達の体が活動するためのエネルギーの源になりますが、糖尿病になるとインスリンが十分に機能しなくなり、細胞に取り込めなかったブドウ糖が血中にあふれてしまうことで様々な病状を引き起こします。

糖尿病は1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病など様々な種類の糖尿病があり、それぞれ発症の原因は異なります。一般的に糖尿病といえばほとんどの場合は2型糖尿病を指し、1型は全体の5%ほどと言われています。2型糖尿病は世界規模で患者数が急増しており、今後有効な対策を施さなければ更に増えると予測されています。

1型と2型の違いは?

1型糖尿病は基本的に遺伝や生活習慣とは関係なく急性発症し、主に思春期が発症のピークとされていますが成人になってから発症するケースも見られます。発症の原因はまだ不明な部分もあるもの、一般的には免疫異常によって起こるとされており、同じく免疫異常で発症する甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病)を併発することもあります。

一方の2型はもともと遺伝的に糖尿病になりやすい体質(遺伝子)の人が、生活習慣の悪化に伴いインスリン分泌能が低下してしまうことで発症します。

1型と2型の違いは以下の表の通りです。

1型糖尿病 2型糖尿病
発症原因 膵臓でインスリンを作っているβ細胞が自己免疫作用によって破壊されたり、遺伝因子に何らかの誘因・環境因子が加わって発症。発症するとインスリン分泌がほぼできなくなる インスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性をきたす遺伝因子に、過食、運動不足等の生活習慣の悪化等の環境因子が加わり発症。発症するとインスリンが出にくくなったりインスリンが効きにくくなる
発症年齢 小児~思春期の若い人が多い。成人後の発症もある 40歳以上が多い。若年発症も増加している
肥満度 肥満とは関係ない 肥満または肥満の既往が多い
遺伝 通常は遺伝しない。疾患感受性遺伝子を有する患者は家族内発症もある 遺伝する。両親が2型糖尿病の場合、その子供は通常より3倍~4倍発症しやすいとされる
自覚症状 症状が突然現れる 発症後数年は自覚症状がないか、あってもごく軽い
症状 口渇、多飲、多尿、体重減少、全身の倦怠感、手足の感覚鈍化、下肢のしびれ、感染症によくかかる、切り傷が治りにくくなる、目のかすみなど
発症後おおむね3ヶ月以内に極度のインスリン欠乏により糖尿病性ケトアシドーシスとよばれる状態になり、悪化すると吐き気、意識障害や昏睡状態に陥る 糖分が大量に入った飲み物を大量に飲むと1型と同様にケトアシドーシスに陥る。
治療 インスリンの注射、食事療法 食事療法、運動療法、飲み薬、場合によってはインスリンの注射


参考 一般社団法人 日本糖尿病学会

糖尿病の合併症

糖尿病を発症し、血糖コントロールがうまくいかない状態が続くと病状が進行したり、急性合併症や慢性合併症を引き起こすことがあります。

  • 糖尿病ケトアシドーシス(1型に多い)
  • 高浸透圧血糖値症候群(2型に多い)
  • 網膜症(失明)
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞・狭心症
  • 腎症(腎不全)
  • 末梢動脈疾患(足のしびれ、冷え、つり)
  • 自律神経障害(立ちくらみ、排尿障害、便秘、下痢、勃起障害)
  • 足潰瘍、足壊疽
  • 歯周病

糖尿病が悪化すると失明をしたり、足壊疽で足指や足を切断することになるという話を聞いたことのある方も多いかもしれません。実際は他にも様々な合併症を引き起こすリスクがあり、病名の一覧だけでも糖尿病の治療や予防が重要であることがわかります。

参考 国立交際医療研究センター 糖尿病情報センター

糖尿病のサイン

糖尿病は代謝異常が軽度であれば、ほとんど症状を表さず、無自覚のまま長く放置されることがあります。
以下のような症状がある場合は糖尿病の兆候である可能性がある為、チェックしてみましょう。

・喉の渇き
・皮膚のかゆみ
・沢山水を飲む
・沢山尿が出る
・著しい体重減少
・疲れやすい(免疫機能の低下、全身倦怠感)
・食欲不振
・視覚症状(目のかすみ、見えづらさ)
・足のしびれ感
・歩行時下肢痛
・無月経
・発汗異常
・便秘、下痢
・足潰瘍
・水虫

以上のように糖尿病は腎臓・網膜・神経とも強い繋がりがあり、これらの初期症状が進行すると、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病足病変などの合併症を引き起こす可能性があります。

糖尿病は治る?

1型糖尿病患者はインスリンがほぼ分泌されないため、基本的にインスリン注射と食事療法を一生涯続ける必要があり、根治は難しいとされています。

一方の2型糖尿病は、生活習慣の改善により投薬不要な状態まで改善可能です。投薬治療が不要になることを治ると定義するのであれば、治る病気と言えるでしょう。ただし治療後も生活習慣には一生気をつけていく必要があり、生活習慣が悪化すると再度投薬治療が必要になるため十分な注意が必要です。

予防法

予防法として、食事療法と運動療法があります。

食事療法

食事療法のポイントは以下のとおりです。
①腹八分目とする。
②食品の種類はできるだけ多くする。
③脂肪は控えめにする。
④食物繊維を多く含む食品(野菜、海草、きのこなど)を摂る。
⑤朝食、昼食、夕食を規則正しく摂る。
⑥ゆっくりよく噛んで食べる。

1日の総エネルギー摂取量

では、ポイントをおさえたところで1日の総エネルギー摂取量の目安を確認してみましょう。
総エネルギー摂取量は性別、年齢、肥満度、身体活動量、血糖値、合併症の有無によって異なります。
通常、男性は1,400~1,800kcal、女性は1,200~1,600kcalの範囲にあります。
以下の計算式に当てはめて総エネルギー量を算出してみましょう。
なお、身体活動量は体を動かす程度によって決まるエネルギー必要量であり、以下を目安にします。

・軽労作(デスクワークが主な人、主婦など):25~30kcal/kg標準体重
・普通の労作(立ち仕事が多い職業):30~35kcal/kg標準体重
・重い労作(力仕事の多い職業):35~kcal/kg標準体重
※肥満者の場合は20~25kcal/kg標準体重とする。

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
エネルギー摂取量=標準体重(kg)×身体活動量(kcal/kg標準体重)

運動療法

運動療法は有酸素運動とレジスタンス運動(筋力トレーニング)が有効です。
運動療法をすることよにって、血糖低下作用、インスリン抵抗性の改善、筋委縮、骨粗鬆症の予防、高血圧、高脂血症あるいは心肺機能の改善、運動能力の向上、など日常生活のQOLを高めるなどの効果にも期待できます。


①有酸素運動:歩行、ジョギングなど。慢性に持続することによりインスリン感受性が増大します。
②レジスタンス運動(筋力トレーニング):重りや抵抗不可に対して動作を行う運動。スクワット、腕立て伏せなど。

自身で「楽である」「ややきつい」といった体感を目安にすると良いでしょう。歩行運動は1回15~30分間を1日2回、消費エネルギーとしては160~240kcal程度が適当とされています。
毎日行うのが望ましいですが、少なくとも1週間に3日以上の頻度で実施するのが望ましいです。

まとめ

糖尿病は一度かかってしまうと自然治癒するということはありません。予備軍と診断されたら悪化させないためにも生活習慣を見直しましょう。

医療保険や就業不能保険は糖尿病と診断されてからでは加入を断られることもあるため、もしケガや病気に備えるのであれば健康なうちに加入を検討しましょう。

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