変額年金

へんがくねんきん

 年金資金は「特別勘定」で運用され、その運用の結果次第で、将来受取る年金額や死亡給付金額、解約返戻金額が変わります。「特別勘定」とは、他の資産と区分して管理・運用が行われる資産のことで、変額年金の場合、株式や債券などを中心としたファンド(投資信託)で運用されます。
複数の特別勘定が用意されていて、契約者が自分で運用するファンドを選び、配分を決めて“運用”する商品です。複数のファンドがある商品の場合、ファンドや配分を途中で変更する「スイッチング」を行うことができます。中には、ファンドが1つだけで保険会社に運用を任せるタイプもあります。定額型と違って、自己責任で運用するという意味で、投資型年金とも言われます。
主なコストは、保障のコストとなる「保険関係費」と特別勘定の運用コストである「運用管理費」。ほかに「契約維持費」などがかかる商品もあります。また、中途解約をする場合には、商品によって異なりますが5潤オ10年間は「解約控除」がかかります。

 変額年金は、将来の年金額が確定している定額型に比べ、運用によって増える可能性があることから、インフレに強いとされています。運用によって減るリスクを軽減するため、年金額や年金原資に最低保証額を設定している商品もあります。
年金受け取り開始前に被保険者が亡くなったときには死亡保険金が支払われますが、一部の商品を除き、死亡給付金額には最低保証が設けられています。商品によっては、運用の結果、積立額が増えた場合に、死亡給付金の最低保証額がアップしていくタイプもあります。
また、保険料の支払い方としては、一時払いのほか、積立払いが可能な商品もあります。

 変額年金は、投資信託とよく似ていて違いがわかりにくいかもしれませんが、保険商品であるという点から税制面などで投資信託と違いがあります。変額年金の場合、運用中の収益にかかる税金は受取り時まで繰り延べられるので運用効率がよくなりますし、生命保険料控除があることや死亡保険金は相続の際の非課税枠があるなどのメリットがあります。一方で、「保険」としての経費(保険契約の管理、死亡保険金などの支払いのための費用等)がかかるため、通常の投資信託よりもコストが高くなることもあります。